学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 渡辺 武達 | 年度 | 2010年度 |
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タイトル | 放送禁止歌制度の必要性についての考察 ~表現の自由をまもるために~ |
内容 | 本論は、放送禁止歌制度の必要性について考察する。 はじめにと称して、放送禁止歌だけに絞らず、放送禁止全体から禁止となった作品を紹介する。どのようなジャンルの作品がどういった経緯で放送禁止になったのかを簡単に説明していく。 第1章では放送禁止歌の制度について、森達也氏と高田渡氏の発言や著書を参考とし制度の内容、根拠、力、歴史、現在について見出すことを目的とする。 次に、第2章では放送禁止歌をジャンルごとに分けて詳しく紹介していく。わいせつ歌謡、プロテストソング、差別歌謡にわけて、それぞれに例をあげ放送禁止になった原因や経緯を説明する。またその歌謡曲が現在どのような扱いを受けているのかについてもわかる範囲で論じている。 最後に第3章ではこの論文の考察として、メディアは大きくなればなるほどより多くの人に影響を与える。その力を抑制するために必要なのが、法的や自主的な規制である。またその規制が表現の自由を守ることにつながると私は考え、まとめとした。 |
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講評 | メディア学科のキーワードは①メディア②コミュニケーション③ジャーナリズムで、それらは学部から大学院博士課程後期まで共通している。つまり、情報のやりとりであるコミュニケーション過程の研究を通して社会の民主化に貢献するためのいとぐちをつかむことがメディア学の最終目標である。私のゼミではメディアと社会の関係に特化した卒論を書くように指導しており、今年も、現代社会のメディア状況を分析するという視点をもったものが提出された。今後の課題は変化の激しいメディアの技術論に惑わされない人間の情報活動の在り方についてその根源をえぐる問題にアプローチできるようにすることである。学生たちが情報流通の背後にあるビジネス論理と人間の幸せを同時に追求できるようになれば、さらに実りある卒論になるであろう。 |
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キーワード1 | 歌謡曲 |
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キーワード2 | 表現の自由 |
キーワード3 | 放送禁止歌 |
キーワード4 | 要注意歌謡曲指定制度 |
キーワード5 |