学科	メディア学科	ゼミ教員名	竹内　長武	年度	2010年度
タイトル	作家・東野圭吾の作品が売れる理由

内容	『容疑者Ｘの献身』という作品で第三十四回直木賞を受賞して以来、作家・東野圭吾人気の勢いは止まらない。本論文では、なぜ彼が幅広い層の人々に支持され、作品が大ヒットしているのかを探っている。彼の今までの人生をたどったり、多くの著作をジャンル分けして共通点を見つけたりすることによって、東野圭吾という人物が「人間を描く」ことを大切にしているということが明らかになった。そして「人間を描く」ことを大事にしているからこそ、そこに描かれる感情の受け取り方は読者それぞれで異なってくる。つまり、東野圭吾作品を自分自身の物語として楽しむことができるのである。そういった楽しみを与えてくれる彼の作品だからこそ、飽きられることなくリピーターを増やし、新たなヒットへと繋がっていくのである。

講評	東野圭吾の作品の魅力を、彼が本嫌いであったという過去から解きあかしている。読者を楽しませることを第一に考えたその作品生活の特徴がよく表現できている。さまざまな作品を読み込んでいることがわかる。

キーワード1	東野圭吾
キーワード2	『さまよう刃』
キーワード3	『手紙』
キーワード4	ミステリー
キーワード5	犯罪