学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 柴内 康文 | 年度 | 2010年度 |
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タイトル | 2010年南アフリカ開催ワールドカップにおける外国イメージ |
内容 | 人々が外国に対して抱くイメージに影響を及ぼす要因に関心を持ち、2010年南アフリカ開催のワールドカップを扱い、集団同一視の強い人ほど自国が敗れた国に対して否定的イメージを抱きやすいという仮説を立てた。この仮説を検証するために、ワールドカップ直後、ワールドカップの3ヶ月後の二回調査票を配布した。独立変数として集団同一視、従属変数として外国に対するイメージ、また統制変数として、ワールドカップ番組の視聴頻度、日本の成績に対する満足度、権威主義的傾向、認知的複雑性、外国への渡航の有無、外国人の知り合いの有無についても重回帰分析を行った。結果、この仮説は成り立っていなかったが、認知的複雑性が高いほどカメルーン、日本に対して否定的イメージを持つことや、外国人の知り合いが多いほど韓国、日本に対して否定的イメージを持つという結果が得られた。 |
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講評 | 質疑を行いましたので、個別の講評は控えます。ここでは、質疑の意図について説明したいと思います。皆さんに自分の行ったことを手短に説明してもらった上で、わたしの感じた疑問についてうかがいました。そこではあまり手加減せず、皆さんを自説を持つ独立した主張者として扱ったつもりです。そのような経験もあまりなかったと思います。質問の中には、自分の扱った問題や手法が理解できているかを確かめるためにわざと行ったもの(的外れなものも含みます)や、おそらくはそこまでの深さで十分に考えて抜いてはこなかったものもあったと思います。懸命に自分なりの答えを出す中で、自分に何が明らかにでき、何がわからなかったのか、自説の限界は何かということに気づき、また向き合うことになったのではないでしょうか。 実は、長期にわたる卒論執筆という作業そのものがそのようなものだったのではと思います。最後の質疑を通じて、それをもう一度明確にしたかったというのがこちらの狙いです。もちろん、皆さんの論理はまだ不明確で、それに取り組む手法も未熟で粗いものです。しかし、実証的に何かを主張することがいかに困難であるかということ、そして、それを通じて語ることに価値があるのだということは確実にわかったのではないでしょうか。その経験こそが、社会で活躍する上での基礎となると、大学教育に携わる人間としては思います。一人一人が得たものを大事にしてください。 |
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キーワード1 | ワールドカップ |
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キーワード2 | 集団同一視 |
キーワード3 | 外国イメージ |
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