学科	メディア学科	ゼミ教員名	河崎　吉紀	年度	2011年度
タイトル	オタクステレオタイプに関する質的研究

内容	本稿では、オタクとそのイメージについての歴史的変遷を見たうえで、現代のオタクに一般に広まっているオタクに対するステレオタイプが当てはまるのかどうかをインタビューにより調査した。従来のオタクに対するイメージや固定観念は、長い間否定的なものとして認識されていたが、それは元来メディアにより形成された偏見であった。昨今のサブカルチャー産業の国内外での経済的成功を受けて、それを愛好するファンに対するイメージも好転しつつある。現在は、オタクに対して肯定的／否定的イメージの両方が存在すると考えられる。それを踏まえ、大学生を対象としたオタクと非オタク両方に対するインタビュー調査を行い、現代の若いオタクの実態とオタクに対する固定観念が必ずしも一致しないことを明らかにする。また、これまで発見されなかった新たなオタクの特徴についても言及する。

講評	オタク、非オタクへのインタビューを通して、オタクイメージを実証的に研究した論文である。コミュニケーション能力について、差を見いだせないという意見を、これまでのオタクイメージの変遷と比較した点、評価できる。

キーワード1	オタク
キーワード2	ステレオタイプ
キーワード3	イメージ
キーワード4	インタビュー
キーワード5	サブカルチャー