卒業論文詳細

学科メディア学科 ゼミ教員名佐伯 順子 年度2012年度
タイトルローカル番組『水曜どうでしょう』分析
内容 もともとひとつのローカル番組であった『水曜どうでしょう』が現在のように全国の視聴者の心を掴み続けられる理由は何なのか。そして、その魅力とは『水曜どうでしょう』の一体どのような部分に隠されているのかを、①番組の内容そのもの、②制作側の様々な試み、の2点に着目し論じていく。
 その結果、以下の結論に達することができた。『水曜どうでしょう』というバラエティの新境地を開拓した番組スタイルそのものが視聴者を惹きつけ、その唯一無二のローカル番組はユルく身近な存在であったからこそ全国の視聴者の心に受け入れられた。そして、番組終了後から現在という時間軸、また北海道に限らず全国という空間軸の双方を備えた制作側の様々な試みによって、全国の視聴者と『水曜どうでしょう』がつながり続けられている。これらが『水曜どうでしょう』の魅力であり、一ローカル番組として始まった『水曜どうでしょう』が現在のような全国的、継続的人気を博すに至った真の原動力だと言えるだろう。
講評 あるローカル番組が全国区で人気を獲得するに至った経緯を、番組の内容分析、作り手側の意識のあり方を考察することで明らかにした論文。東京一極集中が問題視されるテレビメディアの限界を超える、ローカル局の可能性を提示することに成功した。
キーワード1 水曜どうでしょう
キーワード2 大泉洋
キーワード3 ローカルバラエティ番組
キーワード4 全国的人気
キーワード5 継続的人気