卒業論文詳細

学科メディア学科 ゼミ教員名佐伯 順子 年度2012年度
タイトルニュースZEROから見る日本の報道番組が抱える課題 ~ニュースウオッチ9・報道ステーションとの比較から~
内容 今回、筆者はニュースZEROが報道番組としてあるべき姿を保てているのかという問題意識から、ニュースZERO、ニュースウオッチ9、報道ステーションをそれぞれ研究し、報道番組が抱える課題について考察した。そして「ニュースのトピックの取捨選択」、「ニュースの具体的構成」、「キャスターやコメンテーターの人選・発言」という3つの視点から各報道番組を比較した結果、「報道の娯楽化」、「偏向報道の傾向」、「視点の画一化」「専門家や政治家のコメントの抜粋」という4つの報道番組が抱える課題が見つかった。ただこれらの課題は民放でより顕著であり、公共放送であるニュースウオッチ9はその報道番組としての質の高さを感じさせた。しかし「視点の画一化」などはニュースウオッチ9でも見られ各局の報道番組は視聴者により正確に、多面的に、わかりやすくニュースを伝えるため、世界の報道番組を参考にするなど、これからも一層の努力が求められるだろう。
講評 日本の報道番組の問題点を、複数の夜間帯のニュース番組を比較することにより考察。分析対象としたニュース番組について、放送時間の配分、キャスターの性格、選択されるトピック等を細かく具体的に分析し、海外の報道番組との相違や、民間放送、公共放送の特質と共通性を指摘した点が重要である。
キーワード1 民間放送と公共放送の違い
キーワード2 報道の娯楽化
キーワード3 偏向報道の傾向
キーワード4 視点の画一化
キーワード5 専門家や政治家のコメントの抜粋