学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 渡辺 武達 | 年度 | 2013年度 |
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タイトル | ソーシャルメディア時代のジャーナリズム |
内容 | 昨今の日本は社会や経済に係わる従来の仕組みの老朽化が来るところまで来ていて、様々な権威が崩壊過程にあったわけだが、東日本大震災における原発事故により露呈した権威の崩壊はその中でも最大級と言えるものだろう。信頼にたると皆が無条件で信頼していたはずの権威およびそこから出てくる情報がもはや手放しでは信頼できない、これは旧来の日本人にとって驚天動地と言っていい出来事のはずだ。今や大手マスコミ情報も、Twitter等で流れる情報も、共に正しい情報もあればデマもある、ということになると、情報の受け手は情報を取捨選択するためのリテラシー能力が必要不可欠になる。加えて、ネット上に溢れる大量の情報の選別・キュレーションをマスメディアが担うことでデマや炎上を減らし、マスメディアの取材・情報収集から報道までの過程を可能な限りオープンにするためにソーシャルメディアを活用していく。そんなマスメディアとソーシャルメディアが相互に補完し合う形が、ソーシャルメディア時代のジャーナリズムにふさわしいと考える。 |
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講評 | 筆者は今の日本は社会や経済に係わる従来の仕組みの老朽化が来るところまで来ていて、様々な権威が崩壊過程にあるととらえ、大手マスコミ情報も、Twitter等で流れる情報も、共に正しい情報もあればデマもあると総体としてとらえることに成功している。そうした中で、ネット上に溢れる大量の情報の選別・キュレーションをマスメディアが担うべきことを提案し、いかにマスメディアの取材・情報収集から報道までの過程を可能な限りオープンにするかをソーシャルメディアによって実現するかを論じ、マスメディアとソーシャルメディアの相補関係の必然性に言及する。メディア学科の卒論として合格点に達している。 【2013年度生全体への講評】 私、渡辺武達担当の2013年度卒業論文提出者は全25名で、全員の卒論が①提出期限、②テーマとキーワードの設定、③構成、④内容、⑤字数などの各条件を満たし、メディア学科生の研究成果として合格点に達していたと判断した。また提出後のゼミ恒例卒論相互批判会にも全員が出席し、4時間にわたり十分な議論を行ったので、同志社大学社会学部メディア学科卒業生として認められる勉学成果を挙げたものであると認定した。しかし提出にいたるまでに問題がなかったわけではない。その第1は、年々、就職活動期間が長引くようになり、3回生秋学期から4回生秋学期前半まで卒論準備に十分な時間をかけることが出来ない学生が大半であったことである。これは大学だけでは解決できない問題を含んでいるが日本社会の教育環境確保という点から危惧すべき状況があるということである。第2に、その結果、卒論執筆完了が遅くなり、指導教授による添削時間が充分に取れず、きめ細かな指導が満足のいける程度まですることが叶わなかった状況が生まれているということである。しかしそうした厳しい環境にもかかわらず、卒論ゼミ登録学生はよく頑張ったと思う。 |
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