学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 渡辺 武達 | 年度 | 2013年度 |
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タイトル | 日本の国際観光産業における成長戦略~日本が観光立国になるために必要なこと~ |
内容 | 国際観光市場は、大規模な経済効果の見込める市場で、日本政府は観光立国になることを目標に掲げて政策を打ち出している。特に、団体旅行客の受け入れを見込める、中国を中心としたアジア諸国は最重点市場と位置付けられている。プロモーションとしてビジット・ジャパン・キャンペーンと銘打ち、日本の物価が高いと言うのは違っていると訴える、イメージ戦略や日本の魅力を海外に伝える誘致活動を行い、着実に効果を出している。だが個人旅行者の受入数は思うように伸びていない、日本の魅力がうまく伝わっていると考えられないことが多々あるなど、日本が観光立国になるためにはまだまだ努力が必要だ。日本の物価は確かに他国から思われているほど高くはないが決して安いわけではなく、安い物から高い物まで存在しそこに幅広い選択肢が持てるところに日本の強みがある。また、世界で多くの旅行者を集めている観光地の魅力は、その観光資源が持つ独自性や特徴、そして評価されているか認められているかということから来る。観光地に強い魅力があり、それがきちんと旅行者に伝われば、多少アクセスが悪くとも物価が高くとも、旅行者は動く。日本は豊富な観光資源を持つ。日本が持つ観光資源の魅力を日本独自の特徴的なものとして確立し、正しく効果的な日本のイメージを伝え、団体旅行者だけでなく個人旅行者も視野に入れて旅行者が地方都市まで動いて行けるようにインフラを整備していくことができれば、日本は観光立国になることができる。 |
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講評 | 筆者は在学中にワーキングホリディでオーストラリアへ行き、その後も休みを見つけては世界各地への旅を続け、その体験を基に本論文を書いた。その体験から日本がいかに国際観光市場に売り込みを図るかについて、イメージ戦略や日本の魅力を海外に伝える誘致活動を具体的に検証しながら、それらが着実に効果を出してきている現状を記した。結果、国際コミュニケーション論を人間の移動にあてはめながら考えた有意義かつメディア学科の卒論に相応しいすぐれたものとなった。り 【2013年度生全体への講評】 私、渡辺武達担当の2013年度卒業論文提出者は全25名で、全員の卒論が①提出期限、②テーマとキーワードの設定、③構成、④内容、⑤字数などの各条件を満たし、メディア学科生の研究成果として合格点に達していたと判断した。また提出後のゼミ恒例卒論相互批判会にも全員が出席し、4時間にわたり十分な議論を行ったので、同志社大学社会学部メディア学科卒業生として認められる勉学成果を挙げたものであると認定した。しかし提出にいたるまでに問題がなかったわけではない。その第1は、年々、就職活動期間が長引くようになり、3回生秋学期から4回生秋学期前半まで卒論準備に十分な時間をかけることが出来ない学生が大半であったことである。これは大学だけでは解決できない問題を含んでいるが日本社会の教育環境確保という点から危惧すべき状況があるということである。第2に、その結果、卒論執筆完了が遅くなり、指導教授による添削時間が充分に取れず、きめ細かな指導が満足のいける程度まですることが叶わなかった状況が生まれているということである。しかしそうした厳しい環境にもかかわらず、卒論ゼミ登録学生はよく頑張ったと思う。 |
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キーワード1 | 日本 |
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キーワード3 | 外国人旅行者 |
キーワード4 | 観光立国 |
キーワード5 | 観光 |