学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 渡辺 武達 | 年度 | 2013年度 |
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タイトル | 地域振興とキャラクタービジネス |
内容 | 地域振興とキャラクタービジネスにおける関係性について考察する。現在、日本には数えきれないほどのキャラクターが存在している。そのキャラクター達は今や、単なる人々の趣味や娯楽にとどまるのではなく、ビジネスチャンスを秘めたものとして、様々な場面でツールとして用いられている。テーマパーク経営における地域振興に関しては、ディズニーランドによって地域振興を果たした千葉県浦安市を例にとり、ディズニーランドのテーマパーク経営の方法やディズニーキャラクターの役割について、他の地域と比較しながら述べていく。また、熊本県の「くまモン」を代表とする「ゆるキャラ」による地域振興に関しては、そのプロモーションについても論じていく。さらに、オタク文化をターゲットとし萌えキャラによる地域振興を果たした埼玉県鷲宮町等について、オタクツーリズムという概念と関連付けて述べていく。それらに加えて、メディアとの関わりについても論じ、現在のキャラクターの意義についても広く考えていく。 |
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講評 | 現在の日本にはまさにキャラクターブームともいえる現象があるが、筆者は地域振興とキャラクタービジネスとの関係性を考察し、キャラクター達が単なる人々の趣味や娯楽にとどまるのではなく、大きなビジネスチャンスを秘めたものとして機能している現実を確認した。大は千葉県浦安市のテーマパークとしてのディズニーランド、小は熊本県の「くまモン」を代表とする「ゆるキャラ」による地域振興を分析し、それらがいわゆる「オタクツーリズム」から発し、発展してきたことを発見した。人びとの嗜好とが産業を支えている事までを立証した。メディア学科の卒論に相応しいすぐれたものである。 【2013年度生全体への講評】 私、渡辺武達担当の2013年度卒業論文提出者は全25名で、全員の卒論が①提出期限、②テーマとキーワードの設定、③構成、④内容、⑤字数などの各条件を満たし、メディア学科生の研究成果として合格点に達していたと判断した。また提出後のゼミ恒例卒論相互批判会にも全員が出席し、4時間にわたり十分な議論を行ったので、同志社大学社会学部メディア学科卒業生として認められる勉学成果を挙げたものであると認定した。しかし提出にいたるまでに問題がなかったわけではない。その第1は、年々、就職活動期間が長引くようになり、3回生秋学期から4回生秋学期前半まで卒論準備に十分な時間をかけることが出来ない学生が大半であったことである。これは大学だけでは解決できない問題を含んでいるが日本社会の教育環境確保という点から危惧すべき状況があるということである。第2に、その結果、卒論執筆完了が遅くなり、指導教授による添削時間が充分に取れず、きめ細かな指導が満足のいける程度まですることが叶わなかった状況が生まれているということである。しかしそうした厳しい環境にもかかわらず、卒論ゼミ登録学生はよく頑張ったと思う。 |
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キーワード1 | 地域振興 |
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キーワード2 | キャラクター |
キーワード3 | ゆるキャラ |
キーワード4 | 萌えおこし |
キーワード5 | キャラクタービジネス |