学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 渡辺 武達 | 年度 | 2013年度 |
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タイトル | 新しいテレビ視聴スタイルカスタマイズ視聴"~インターネットテレビの拡大より~" |
内容 | テレビ放送開始から60年が経ち、新たなメディア・インターネットによって私たちの映像視聴スタイルは大きく変化した。テレビ放送が開始された頃、テレビはお茶の間に置かれ、家族と一緒に見ることが当たり前だった。しかし、人々の生活は次々と生み出されるパソコン・インターネット・携帯電話・スマートフォンに囲まれ、いつの間にかテレビは1人1台、もはやテレビがなくてもテレビ番組を見ることができるようになった。それまで番組を制作・放送していたテレビ局もインターネットを主力コンテンツに導くためのツールとして、インターネットで番組配信を開始。モバイル事業者たちもインターネット限定、オリジナル作品を制作し、ビジネスモデルを確立していく。右肩上がりの市場規模であるが、録画機器の発達や無料で視聴できる違法動画の影響を受けざるを得ない。テレビ番組の表に縛られることがなくなった人々は、“効率”を求め、カスタマイズ視聴は増やしていく。また、できるだけでお金を払わずに楽しみたいと考える視聴者の考えが明らかになった。 |
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講評 | テレビ放送開始から60年が経ち、新たなメディア、インターネットによって私たちの映像視聴スタイルは大きく変化した。筆者はそのことをネット配信によるコンテンツがメディア業界を支配するようになってきた現実だけでなく、既存のテレビ局がそうしたツールの変化をどのように認識し活用しているかを考察し、新しい視聴者像と、市民のコンテンツ利用の動機を分析した。それを無料で視聴できる違法動画の影響やカスタマイズ視聴の増加ということと、できるだけお金を払わずに楽しみたいと考える視聴者に業界は今後どのように対応できるかを明らかにした。メディア学科卒論としてのレベルをクリアしている。 【2013年度生全体への講評】 私、渡辺武達担当の2013年度卒業論文提出者は全25名で、全員の卒論が①提出期限、②テーマとキーワードの設定、③構成、④内容、⑤字数などの各条件を満たし、メディア学科生の研究成果として合格点に達していたと判断した。また提出後のゼミ恒例卒論相互批判会にも全員が出席し、4時間にわたり十分な議論を行ったので、同志社大学社会学部メディア学科卒業生として認められる勉学成果を挙げたものであると認定した。しかし提出にいたるまでに問題がなかったわけではない。その第1は、年々、就職活動期間が長引くようになり、3回生秋学期から4回生秋学期前半まで卒論準備に十分な時間をかけることが出来ない学生が大半であったことである。これは大学だけでは解決できない問題を含んでいるが日本社会の教育環境確保という点から危惧すべき状況があるということである。第2に、その結果、卒論執筆完了が遅くなり、指導教授による添削時間が充分に取れず、きめ細かな指導が満足のいける程度まですることが叶わなかった状況が生まれているということである。しかしそうした厳しい環境にもかかわらず、卒論ゼミ登録学生はよく頑張ったと思う。 |
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