卒業論文詳細

学科メディア学科 ゼミ教員名渡辺 武達 年度2013年度
タイトル地域活性化政策とSNSの特徴を活かした利用の考察―東大阪市のface bookページを事例に―
内容 地域の経済的・文化的な影響への注目が高まる今日、地域活性化の必要性もますます高まっている。これまでの地域経済の衰退化の原因とそこにある社会的背景から、活性化に求められるものはどのように位置づけられ、これまでどのような政策が実施されてきたか。また、近年急速に普及し、かつ私たちの生活に定着したと言っても過言ではないSNSであるが、地域活性化政策においてどのように利用されているか。SNSが提供するコミュニケーションはユーザーにとってどのように魅力的であったのか、その特徴的な機能とコミュニケーションの変遷から考察する。そして自治体は代表的なSNSであるfacebookを、ユーザーがSNSに求めているニーズを叶えながら地域活性化を果たすことができるのか実際の事例を取り上げて考察していく。
講評 地域をどのように活性化するかはメディアの機能としても重要な課題である。筆者はその立場から自身が居住する東大阪市においてSNSがどのように利用されているかについて、自治体によるSNS提供情報が受容者である市民にとっての魅力という視座から具体的に検討した。これはSNSの持っている力が自治体によってフルに活用されるまでには至っていないことと、SNSそのものの限界が市民と自治体の情報欲求とそれに応じられる情報蓄積およびその選択的発信能力の高まり如何によることから来ているのだが、その枠組を再考しようとした点で、メディア学科卒論としてのレベルをクリアしているといえる。
【2013年度生全体への講評】
私、渡辺武達担当の2013年度卒業論文提出者は全25名で、全員の卒論が①提出期限、②テーマとキーワードの設定、③構成、④内容、⑤字数などの各条件を満たし、メディア学科生の研究成果として合格点に達していたと判断した。また提出後のゼミ恒例卒論相互批判会にも全員が出席し、4時間にわたり十分な議論を行ったので、同志社大学社会学部メディア学科卒業生として認められる勉学成果を挙げたものであると認定した。しかし提出にいたるまでに問題がなかったわけではない。その第1は、年々、就職活動期間が長引くようになり、3回生秋学期から4回生秋学期前半まで卒論準備に十分な時間をかけることが出来ない学生が大半であったことである。これは大学だけでは解決できない問題を含んでいるが日本社会の教育環境確保という点から危惧すべき状況があるということである。第2に、その結果、卒論執筆完了が遅くなり、指導教授による添削時間が充分に取れず、きめ細かな指導が満足のいける程度まですることが叶わなかった状況が生まれているということである。しかしそうした厳しい環境にもかかわらず、卒論ゼミ登録学生はよく頑張ったと思う。
キーワード1 地域活性化
キーワード2 SNS
キーワード3 「ゆるい」コミュニケーション
キーワード4 互酬性
キーワード5 社会関係資本