学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 竹内 長武 | 年度 | 2013年度 |
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タイトル | 伊坂幸太郎作品の魅力とその人気 |
内容 | 今回卒業論文のテーマとしてベストセラー作家の一人である伊坂幸太郎の作品の人気の理由を様々な面から考察した。 彼の作品では心も身体も洗練された人物が登場することはほとんどなく、弱さもずるさもある等身大の人物が登場する。満身創痍になりながら必死に「勇気」を振りしぼる主人公に読者は自らを重ね合わす事ができ、物語に入り込むことを容易にするのだ。また、彼の作品では伏線という技法が多用されている。伊坂氏はこの伏線という技法に長けた小説家の一人であり、初見の読者ももとからのファンも新刊が出るたびに彼の作品の遊び心に浸ることが出来るのだ。そしてメディアミックスで映像化されることにより、映画やドラマなどのより大きなメディアで彼の名前を知った人をたちまち原作のファンとしてしまう。絶えずファンを飽きさせることない物語を描き、メディアミックスなどにより新規のファンも虜にしてしまうところに彼の人気獲得の秘密があるのだ。 |
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講評 | 2013年度の卒業研究は、きわめてバラエティに富んでいた。テレビのアイドル像、漫画の表現規制、妖怪のキャラクター化、ボーカロイト、表現の自由など、さまざまであった。アニメ、ゲーム、漫画、小説、表現規制など多岐にわたる。各人の関心や熱い思いが、個々の論文に反映されていて、読み応えがあった。資料的にはさらに探索すべき余地のある論考もあるが、取り上げたテーマに対する真摯な態度には、共感できるものが多かった。なかには400字で200枚近い力作もあり、熱意のほどがうかがえた。今年のゼミ生の数は30名近く。多人数であったため、個人指導という点では十分な指導が行えなかった点が反省点としてある。しかし、みんなそれぞれよくがんばったと思う。(竹内ゼミ) |
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キーワード1 | 等身大の登場人物 |
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キーワード2 | ベストセラー |
キーワード3 | 物語 |
キーワード4 | 伏線 |
キーワード5 | メディアミックス |