学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 山田 礼子 | 年度 | 2018年度 |
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タイトル | 子どもを持つことを躊躇する要因 |
内容 | 本研究では、就業女性の晩産化という問題に焦点を当てた。こ れまでの研究では、子どもがいる/いないや出産の時期が早い/ 遅いという事実に、就業環境や家庭環境が与える影響が示唆さ れてきた。しかし、子どもを持たない理由には、仕事だけでな く様々な要因が考えられる。そこで本研究では、仕事上の理由 で子どもを持つことをためらった経験の有無と期間を尋ね、こ うした経験に就業環境や家庭環境などの要因が与える影響をア ンケート調査から分析した。 この結果、子どもを持つことをた めらう女性は、その職場で働き続けたいと思っていたり、周り に就業継続者が多く、働き続けることが一般的になっているこ とが明らかになった。一方でためらいが長期化する原因には、 「自分に課す家事水準が高い」ことと「仕事に対する意欲が高 く、また上司からも認められている」ことが明らかになった。 |
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講評 | 本年度の卒業論文を執筆した学生は20000字が13名、10000字(卒業研究) が1名の計14名であった。今年の学生たちは全体的に時間管理を円滑に進め たと評価している。一部は、なかなかテーマに沿った課題設定ができずにか なり迷走したところもあったが、それでも最終的には課題設定を何度も設定 しなおすことにより、論文の構成も矛盾なくできたのではないかと思う。当 該ゼミでは大学院生を交えてのゼミでのディスカッションも日常化している こともあり、大学院生からのアドバイスを受けることもできるような体制を 構築している。全体として、段階的に提出をしながら、完成に近づけてきた が、段階ごとに、教員からのコメントを受けて、修正した内容を教員に提出 するというプロセスが比較的機能したのではないか。当該ゼミでは、先行研 究を探し、読むだけではなく、実際にデータを収集し、それを分析すること が基本となっているため、早期からデータ収集に取り掛からなければ、分析 と卒業論文執筆までこなすことはむずかしい。そうした調査のスケジュール との兼ね合いという難しい点もあるが、進捗状況をゼミのクラスで発表する たびに、ゼミ生同志あるいは教員からのアドバイスを受けながら、進めてい く体制となっている。今年は、質問紙の作成、インタビュー質問の作成、デ ータ収集等も比較的早期に実施できたことは評価できるが、量的データを用 いてのデータ分析については、多変量解析などに挑戦した学生もいたが、多 くはクロス集計ぐらいのレベルにとどまっていた。ないものねだりではある が、今年は早めにデータ収集をできた人が多かったこともあり、課題設定に もとづいてもうすこしチャレンジングな分析手法に取り組んでほしかったと あえて申し添えておく。 |
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キーワード1 | 就業女性 |
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キーワード2 | 就業継続 |
キーワード3 | 晩産化 |
キーワード4 | ためらい |
キーワード5 | 少子化 |