学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 渡辺 武達 | 年度 | 2014年度 |
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タイトル | ブランディングにおける香りの有効的利用 |
内容 | 消費者の嗜好性が多様化し、モノが溢れるようになった現在の市場において企業が競争優位性を獲得するためにすべきことは、商品・サービスに付加価値を付けることである。そこで私は、「香り」を通したコミュニケーションによって、企業イメージやブランド・ロイヤルティを付加する、“ブランドセント“ について研究した。本論文の調査方法として、ブランドセントを利用する企業の事例研究や香りを用いた先行研究に対して様々な視点から分析・考察を行った。そして、共通点や相違点をまとめることで、ブランドセントを行う上で最も重要となるキーワードの抽出を試みた。・「ターゲット」・「表現するブランド・イメージ(感性的価値)」・「期待する効果(機能的価値)」・「導入場所」・「香りの選択」・「実施・改善」の6つの工程を導き出し、これをブランドセントの効果を最大限に引き出すための導入モデルとして提案する。 |
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講評 | コミュニケーションは通常、送り手からなんらかの媒体によって受け手に伝わる相互作用としてとらえられ、検証される。しかしこの兼子論文のように香り/においを取り上げ分析したものはきわめて少ない。しかし現実の生活ではたとえば女性の香水は必需品で、男性もそれを使い出した。タバコでも特定銘柄愛好の習慣性をつけるために、意図的に独特の香り付け(ブランディング)がなされている。とすれば、香りはある種の説得コミュニケーションの有力な手段になり得るし、商品のブランド力を高めるものになる。それらを対象にし、香りの社会的意味論として完成させた本論文はメディア学科の卒論として高い評価をすることができる。 |
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キーワード1 | 香り |
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キーワード2 | センサリー・ブランディング |
キーワード3 | ブランディング |
キーワード4 | ブランドセント |
キーワード5 |