学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 渡辺 武達 | 年度 | 2014年度 |
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タイトル | ファッション誌が生き残るための戦略~雑誌の売り上げと付録内容の関係から~ |
内容 | 深刻な雑誌不況の中、付録付き雑誌の売れ行きが好調だ。そこで本論文では情報と現物を同時に手に入れられる付録付き雑誌は、雑誌特有の強みであるとし、情報のデジタル化が進むなかでファッション誌が生き残っていくための鍵をにぎるものであると考えた。そのため、どのような付録を付ければファッション誌が売れるのかを明らかにすることを研究の目的に、ファッション誌の付録内容の調査と考察、出版社へのヒアリング、付録に対する消費者の声の収集、雑誌の売上と付録内容の関係の検証を行った。そして、「実用性」・「付録に見えない質感」・「付録の使用シーンが人に見られる機会の少ないもの」というこれら三つの要素のどれかを含んでいる付録が消費者に求められている付録であると結論づけた。そしてこれを踏まえ、ファッション誌が生き残っていくためにはファッション誌の付録内容を雑誌イメージにあわせたものに限定するのではなく広げていくことが必要とした。また、雑誌の内容の面では、・ファッション誌を徹底的に通販カタログ化すること、あるいは・ファッション誌の質の向上の必要性を指摘した。 |
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講評 | 「深刻な・・・」は常套句として活字文化一般にいわれることであることと、雑誌にも工夫次第で売れるものがあるということについては、メディアの盛衰の中で議論するのか、情報媒体の特性の観点から議論するかで違ってくる。筆者はファッション雑誌を例に、どのようなものが売れるかに注目し、付録付き雑誌の好調に着目した。そこでどのような付録が付いたファッション誌が売れているかを知るために、付録内容の調査と考察、出版社へのヒアリング、付録に対する消費者の声の収集、雑誌の売上と付録内容の関係の検証を行った。また雑誌の内容面では、・ファッション誌を徹底的に通販カタログ化すること、或いは・ファッション誌の作品性を伸ばすことの必要性を指摘した。着目点と考察は面白く、メディア学科卒業論文として評価できる。 |
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キーワード1 | 雑誌付録 |
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キーワード2 | 女性ファッション誌 |
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