学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 竹内 幸絵 | 年度 | 2015年度 |
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タイトル | 西野カナはなぜ「会いたくて震え」たのか?ー計量言語学に基づいた西野カナの歌詞研究ー |
内容 | JPOPアーティスト、西野カナのヒットの理由を考えた。きっかけはタレントのマツコデラックスをはじめとする、彼女の歌詞に対する否定的な意見であった。中でも特に「会いたくて震える」という曲の一節はネットでも賛否両論、大きな話題となった。しかし、実際それが中高生を中心に受け入れられている以上、何か理由があるのだろうと考え私は彼女の歌詞について計量言語学の観点から調査を行った。計量言語学とは、文章を自立語ごとに区切り各品詞に分類することでデータ化し、筆者の文体的特徴を把握するものである。これによると西野カナの歌詞は他アーティスト(ここではいきものがかり)に比べ約1割程度副詞の構成率が高く、日常会話の文体的特徴と一致することが分かった。また近年の中高生はTwitter等のSNS内でのコミュニケーションが活発であり、日常会話を文字で行うことが多いというデータから、西野カナの日常会話の文体的特徴に近い歌詞は、若者にとって親近性の高いものであり、多くの共感を呼んだのではないかという結論に至った。 |
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講評 | 興味の幅が広く、テーマがなかなか定まらなかった執筆者だったが、最終的には極めてユニークな論文を仕上げてくれた。テーマは若者に人気の歌手西野カナが自ら作詞している歌詞の内容分析である。その人気がどこからくるのか、を、歌詞の特徴・構造から分析することを試みた。 当初は「会いたくて震える」といった、単純な言葉だが通常は組み合わせない用語の組み合わせが西野の歌詞の特質ではないかとさぐっていた。しかし文献を調べる中で計量言語学という手法に出会い、これを使った分析を進めた。先行研究として、いきものがかりの歌詞分析があったことも功を奏した。 無から何かを作りだすこと、人と話すなかで心に残る言葉を残すこと、とりわけそこで言葉の力を縦横に使うことを得意としてきた彼ならではの卒論に完成した。彼ならではの独創的な「創り出す力」を大切に社会でも活躍してほしい。 |
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キーワード1 | JPOP |
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キーワード2 | 計量言語学 |
キーワード3 | SNS |
キーワード4 | |
キーワード5 | 西野カナ |