学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 奥井 遼 | 年度 | 2023年度 |
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タイトル | 韓国の大学生の目線から捉える学閥主義社会 ―休学生たちの語りをもとに― |
内容 | 本論文では、韓国の大学生の休学経験に注目し、彼らは学閥主義をどのように認識し、また折り合いをつけているかを分析した。アンケートを通してソウル地域の名門大学生を対象に調査を行ったところ、応答者の約半分に休学の経験があり、3分の2が現在通っている大学に対する満足度が高いと回答した。また、すべての応答者たちは学閥主義は強いと答えた。その理由は「社会的な認識(第一印象)」、「就職にあたって」などである。しかし、休学生を対象としたインタビューでは学閥主義に対する捉え方はそれぞれ異なることがわかった。韓国社会が学閥主義的色合いを強く帯びていることは認めるものの、それに賛同せずに自分の人生を切り開いている学生もいた。本論文を通して韓国の学閥主義は必ずしも厳しくないことがわかった。 |
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講評 | 韓国といえば熾烈な受験競争で知られるが、その渦中にある学生たちはその競争をいかに経験しているのであろうか。この素朴な問いをもとに、筆者は現役の韓国大学生にアンケートおよびインタビューを行い、彼らが学閥社会といかに折り合いをつけているのかを明らかにした。特に休学経験に着目した点がユニークであり、資格を取ったり就職活動の準備をするという、いわゆるトップ大学には入学できなかったものの自身の軸を定めながら学閥社会という世間の価値観との折り合いをつけようとする学生たちの姿が浮かび上がる。インタビュー対象者の選定や先行研究の整理に不十分な点が見られるものの、生き生きとした語りをうまく組み込んだ点は評価できる。 |
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キーワード1 | 学閥主義 |
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キーワード2 | 学歴主義 |
キーワード3 | 休学生 |
キーワード4 | N受験生 |
キーワード5 | 就職 |