学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 佐伯 順子 | 年度 | 2016年度 |
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タイトル | 多様化する映画館に関する考察 |
内容 | 現代では映画を見ようと思えばレンタルショップに行ってDVDを借りてくるか、あるいはここ10年の状況からいえばインターネットの普及によってより簡単に好きな映画が見られるようになったし、テレビにしても地上波放送だけでなくBSのアンテナを各家庭が設置するようになったことでスカパーやWOWWOWなどの有料チャンネルもより手軽になった。だが映画館の入場者数は1960年代にがくんと落ちてから少しずつ上がったり下がったりはしつつもほぼ横ばいである。 さらに言えばインターネットが普及し始めた1995年前後10年の映画館の入場者数よりも2006~2015年の映画館の入場者数のほうが若干多い。かる。そこで現代の観客がなぜ映画館に足を運び映画館がメディアとしてどのように変化しているかを、これまでの特徴的な映画館のカタチや近年の映画館や社会の動向をもとに考察した。 |
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講評 | 佐伯ゼミ2017年度生は、音楽、映画、テレビCM等の視聴覚的な媒体を、社会的背景との関わりから論じ、社会的データ、独自のアンケート調査の結果分析に、映像分析、言語情報の表象分析、言説分析を加え、多彩な方法論を駆使して、修士論文と同等の優秀な成果があがった。質的分析、量的分析の双方を駆使するのが佐伯ゼミ卒業論文の特徴であり、評論と論文の違いも、大学教育にふさわしいレベルで正確に指導した成果である。 本論文は、音楽を聴く行為が、レコードの購入からCD、さらにデジタル配信サービスへとメディア環境の変化とともに変容していく過程を考察し、最新の定額性音楽配信サービスが、旧媒体にかわって音楽聴取の主流になりえるか否かについて、文献調査とアンケート調査の方法論を融合して論じたものである。同世代のオーディエンスに行った独自のアンケート調査と、日本レコード協会、日本生産性本部等の外部機関の調査結果を総合的に考察し、音楽を「聴く」サービスとしての音楽配信サービスは今後主流になり得るものの、音楽を「所有」する喜びを与える意味でのレコードやCDの社会的意味は消滅しないであろうと結論づけた。受け手がどのような動機づけによって音楽を享受するかによって、“モノ”か情報かのすみわけがなされるという議論は、実証的データに基づく説得力があり、「音楽のデジタル移行への過渡期」としての現代の日本社会における音楽文化のありかたを、芸術史、音楽史とは異なる、メディア学的、社会科学的見地から論じたものとして、すぐれた研究成果をあげた。 |
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キーワード1 | 映画館 |
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キーワード2 | メディア産業 |
キーワード3 | 空間 |
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