学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 越水 雄二 | 年度 | 2019年度 |
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タイトル | イギリスにおけるコーヒーハウスとその機能から考えるコミュニティ |
内容 | 人々がくつろぎ、読書や作業をし、友人や知人と会話を交わすカフェや喫茶店は、今日の都市空間においてありふれた場所となっている。京都市内には古風な喫茶店から現代カフェの代表格スターバックスまで数多くの店舗が存在している。筆者は大学に進学してから勉強や読書の場としてカフェや喫茶店を度々利用してきた。 そこで自分自身の関心から、カフェや喫茶店の歴史を遡り、時代を生きた人々や社会に与えた影響について研究してみたいと考えた。カフェや喫茶店について調べてみると、イギリス国内に17世紀中頃から姿を現し、19世紀までの間存在したコーヒーハウスという場所を知った。 本論文では、コーヒーハウスが担った役割、有した諸機能に着眼し、人間形成や社会形成との関係について述べる。 論文後半では、現代のカフェや喫茶店との比較を通した違い、今後のカフェや喫茶店の変化、そして昨今注目されつつあるコミュニティカフェについても言及している。コミュニティを考えるにあたって、重要な要素をコーヒーハウス研究から発見できた。 |
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講評 | 「西洋教育文化ゼミ」では2019年度に14名が卒業論文を提出しました。テーマの設定は全く自由ですが、次に列挙する六つの傾向が認められる結果になりました。 第一に、イギリスの紅茶文化やコーヒーハウス、フランスのカフェといった、飲物を介した人びとのつながりの在り方から現代人の生活に必要なものを考えるテーマ。第二に、グリークラブと音楽史、柔道部と武道教育のように、大学で熱心に取り組んだ芸術やスポーツに関するテーマ。第三に、個人の教育思想と実践としてルドルフ・シュタイナーを2名がテーマにし、第四に、地域の教育文化として北欧の神話や学校教育制度と、北欧諸国と並んで子どもの幸福度が高いと言われるオランダが取り上げられました。第五に、フランスの映画や文学に関するテーマは、映画や舞台芸術への関心から選ばれたものです。そして、中世の女性観と女子教育や現代女性の生き方がテーマにされた背景には、ジェンダーをめぐる問題への関心があります。 以上の六つの柱からなる14の卒業論文には、調査と考察の視野の広さと深まりの点で差が見られるのは残念ですが、ゼミ生が自分の興味関心から執筆を進め、それぞれに可能な範囲で色々な工夫や努力をした跡が認められる点は良かったと私は思います。研究テーマについて各自が調べて考えた内容と、ゼミで中間報告と検討の議論を重ね、提出前には原稿を読み合い確認した経験などが、皆さんの財産になることを祈ります。 |
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キーワード1 | イギリス |
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キーワード2 | コーヒーハウス |
キーワード3 | 人間・社会形成 |
キーワード4 | カフェ・喫茶店 |
キーワード5 | コミュニティ |