学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 越水 雄二 | 年度 | 2019年度 |
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タイトル | シュタイナー教育の可能性 |
内容 | 受験戦争がエスカレートし、子どもが早い時期から勉強を強いられている現状に疑問を持ったため、子どもの発達段階に即した教育について考えることを1つ目の目的とした。また、シュタイナー教育の現代における必要性について考えることを2つ目の目的とした。第1章ではルドルフ・シュタイナーの教育思想の中の4つの構成体と7年周期説について述べた。第2章では、エポック授業、オイリュトミー、フォルメン線描といったシュタイナー教育の内容について述べた。第3章では、シュタイナー学校の歴史や日本のシュタイナー学校について述べた。第1章から第3章で、子どもの成長段階をしっかりと見極めて教育することの大切さを学び、第4章では、子どもに早い時期から知識を教え込むのではなく、子どもの発達を考え、発達段階に相応しい課題を与える必要があると考えた。また、自ら学び、自ら考え、自ら判断して行動することが求められる現代においてこそ、シュタイナー教育の考え方や教え方は大切にされるべきだと考えた。 |
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講評 | 「西洋教育文化ゼミ」では2019年度に14名が卒業論文を提出しました。テーマの設定は全く自由ですが、次に列挙する六つの傾向が認められる結果になりました。 第一に、イギリスの紅茶文化やコーヒーハウス、フランスのカフェといった、飲物を介した人びとのつながりの在り方から現代人の生活に必要なものを考えるテーマ。第二に、グリークラブと音楽史、柔道部と武道教育のように、大学で熱心に取り組んだ芸術やスポーツに関するテーマ。第三に、個人の教育思想と実践としてルドルフ・シュタイナーを2名がテーマにし、第四に、地域の教育文化として北欧の神話や学校教育制度と、北欧諸国と並んで子どもの幸福度が高いと言われるオランダが取り上げられました。第五に、フランスの映画や文学に関するテーマは、映画や舞台芸術への関心から選ばれたものです。そして、中世の女性観と女子教育や現代女性の生き方がテーマにされた背景には、ジェンダーをめぐる問題への関心があります。 以上の六つの柱からなる14の卒業論文には、調査と考察の視野の広さと深まりの点で差が見られるのは残念ですが、ゼミ生が自分の興味関心から執筆を進め、それぞれに可能な範囲で色々な工夫や努力をした跡が認められる点は良かったと私は思います。研究テーマについて各自が調べて考えた内容と、ゼミで中間報告と検討の議論を重ね、提出前には原稿を読み合い確認した経験などが、皆さんの財産になることを祈ります。 |
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キーワード1 | 子どもの発達段階に即した教育 |
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キーワード2 | 現代におけるシュタイナー教育の必要性 |
キーワード3 | |
キーワード4 | |
キーワード5 |