学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 竹内 幸絵 | 年度 | 2016年度 |
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タイトル | 金融広告の役割 -金融機関のテレビCMが売っているものとは- |
内容 | 本論文では銀行、保険、証券の大手金融機関のテレビCMを分析し、法的な規制も多い金融機関の広告が何を売っているのかを探る。契約が長期になる金融マーケティングにおいて、広告の効果も少なからず含まれているのではないかと考えた。金融機関各社のCM分析を行う中で、人気俳優や女優を多数起用しているにも関わらずCM好感度ランキングの上位に食い込んではいないことが分かった。一方金融業とサービスの根幹に共通点を持つ携帯電話会社のCMはランキング上位の常連であり、比較の中でその差異についても考察した。加えて学生にアンケートをとることで若者が金融機関を選択するきっかけについても調査した。それらの考察から金融機関の選択のきっかけにCMは大きな役割を果たしていないことは明らかであった。だが、各社が起用する人気俳優女優が全国規模、老若男女を相手に展開する金融機関の巨大なスケール、安心感を示しているのだろう。 |
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講評 | 一般人が金融機関を選ぶ際に、金融機関の「人」(あるいは人柄)は影響しているのか? 金融機関への就活中に生じた疑問に忠実に、金融機関の広告に関する卒論を書くことになった。金融機関への広告規制を調べたうえで、各社のテレビCMの比較を行い、そこから生保(感動路線)、挑戦を促す(損保)、銀行メガ(朝ドラ経験者)、証券会社(女性人気、信託銀行(金持ち、ダンディ路線)といったプロトタイプを導いた。それらは規制下だからこそ生じる「没個性」「プロトタイプ化」という視点であり、独自性のある考察である。また論文後半ではCM人気ランキングでトップを占める携帯電話と銀行は「サービスの形がなく契約は長期にわたり、ひとりにひとつは持つ必要がある」という商品特性が共通すると考え、両者のCM比較も行った。これもオリジナリティがある展開である。慎重と大胆を併せ持つ彼の、ユニークな集大成となった。 |
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キーワード1 | 金融マーケティング |
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キーワード2 | 金融広告 |
キーワード3 | 携帯電話CM |
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