学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 佐伯 順子 | 年度 | 2017年度 |
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タイトル | あべのハルカスの開業による天王寺・阿倍野を取り巻くメディアの変化 |
内容 | 超高層ビルの誕生という都市の変化は、その都市を取り巻くメディアをいかに変容させるのであろうか。この論文では、ここ十数年で「浮浪者の溜まり場」から「最先端の商業観光都市」に生まれ変わった大阪府大阪市阿倍野区・天王寺区を題材に、新聞と雑誌という2つのメディアを主な研究対象とし、阿倍野区・天王寺区に関する記事の数や記事の内容があべのハルカス開業前後でどのように変化したかを分析することで、日本一の高さを誇る超高層ビルあべのハルカスが開業したことによる阿倍野区・天王寺区のメディアでの在り方の変化について論じ、都市の変化とメディアの変化との関係性を明らかにする。後半では、あべのハルカスの開業の時期に阿倍野区・天王寺区で行われたシティプロモーションを調査し、行政のシティプロモーションがメディアに与えた影響と、そこから明らかになった行政のシティプロモーションの弱みについても考察していく。 |
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講評 | 2017年度卒業生は、佐伯ゼミで学習する映像分析および、関連する新聞、雑誌記事、SNS上の情報の調査、分析の方法を駆使して、映画、新聞、雑誌記事、SNSの情報等を広汎に含む幅広い成果をあげた。また、指導教員の専門分野が、メディア・文化・文学研究に関わる学際性を含むことから、海外の児童文学・文化の日本における受容を社会科学的に論じるというユニークなテーマ設定もみられたのが特徴である。 大阪天王寺あべのハルカスの開業と天王寺に関するメディア情報の変化を考察した本研究は、阿倍野地区の再開発事業をめぐる行政の取り組みの実態も精査した上で、新聞、雑誌記事検索という王道の方法論を用いつつ、行政の「シティ・プロモーション」が地域のメディア露出という点では必ずしも成功していないことを実証的に明らかにした。地域活性化とメディアの関係を、関西をケーススタディとして研究した論文として、意義深い研究である。 |
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キーワード1 | 都市開発 |
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キーワード2 | メディア |
キーワード3 | シティプロモーション |
キーワード4 | |
キーワード5 |