学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 越水 雄二 | 年度 | 2019年度 |
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タイトル | 「フランスのカフェ文化―カフェが作る空間と生活における影響―」 |
内容 | 本論文はフランスのカフェ文化をテーマに設定し、カフェという空間がどのようなものであったか、人々の生活への影響を明らかにすることを目的として作成した論文である。かつてフランスでは、カフェは出会い・交流の場とされていた。そこで、古くから彼らにとってそういった場が必要であったと仮説を立て、それを検証するため、歴史や生活との関わりなどを調査した。カフェ空間について再検討するとともに、カフェがフランスの人々に対してどのような教育文化的影響を与えたのか、研究内容を膨らませ、現代に至るまでの変化について述べる。第1章ではカフェという空間を歴史的・物理的にみることを扱い、第2章では歴史の流れを各期に分け、そこで行われていたこと、人との関連性を捉えることを扱う。最終的には現代へとつなげ、生活にどのような影響を与えるのかを考え、カフェ文化から生かせることや学ぶべきことを見つけ、考察を膨らませていく。 |
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講評 | 「西洋教育文化ゼミ」では2019年度に14名が卒業論文を提出しました。テーマの設定は全く自由ですが、次に列挙する六つの傾向が認められる結果になりました。 第一に、イギリスの紅茶文化やコーヒーハウス、フランスのカフェといった、飲物を介した人びとのつながりの在り方から現代人の生活に必要なものを考えるテーマ。第二に、グリークラブと音楽史、柔道部と武道教育のように、大学で熱心に取り組んだ芸術やスポーツに関するテーマ。第三に、個人の教育思想と実践としてルドルフ・シュタイナーを2名がテーマにし、第四に、地域の教育文化として北欧の神話や学校教育制度と、北欧諸国と並んで子どもの幸福度が高いと言われるオランダが取り上げられました。第五に、フランスの映画や文学に関するテーマは、映画や舞台芸術への関心から選ばれたものです。そして、中世の女性観と女子教育や現代女性の生き方がテーマにされた背景には、ジェンダーをめぐる問題への関心があります。 以上の六つの柱からなる14の卒業論文には、調査と考察の視野の広さと深まりの点で差が見られるのは残念ですが、ゼミ生が自分の興味関心から執筆を進め、それぞれに可能な範囲で色々な工夫や努力をした跡が認められる点は良かったと私は思います。研究テーマについて各自が調べて考えた内容と、ゼミで中間報告と検討の議論を重ね、提出前には原稿を読み合い確認した経験などが、皆さんの財産になることを祈ります。 |
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キーワード1 | フランス |
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キーワード2 | カフェ文化 |
キーワード3 | 生活 |
キーワード4 | 暮らし |
キーワード5 |