学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 池田 謙一 | 年度 | 2017年度 |
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タイトル | 観光公害としての混雑と行動 |
内容 | 近年の訪日旅行者数の増加に伴い日本国は、ツーリズム産業を基幹作業とする政策を進めている。しかし、ツーリズム産業の性質上、産業基盤が拡大すると超過需要が発生する。この超過需要への対応の遅れが、観光公害として現れる。本研究では、観光公害の混雑に焦点を当てる。 分析の結果は、従来の理論とは異なるものであった。まず、感情的な要因によって親和傾向の高低が決定されている調査対象者と社会的な要因によって親和傾向の高低が決定されている調査対象者との間で、混雑している情報の受け取り方に差異が生じた。その結果として、従来の理論とは、逆の結果が得られた。 加えて、観光地としての情報、混雑している情報、混雑していない情報の間に情報としての優位性があることが示唆された。そこから、前提として、観光地を混雑しているものと認識している可能性があることが示唆された。今後は、先行条件に観光地と混雑についての認識に関する項目を追加して検証することが求められる。 |
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講評 | 今年は、インターネット調査による合同の卒論データの取得以外に、さまざまな手法でデータを取得し、卒論に結びつけたものがあった。テレビ報道を提示し、テレビのインパクトについてのインタビューをしたものもあれば、ドラマの登場人物の名前と性格の相関性についての検討もあり、ツイッターのリツイートの動機についてのインタビュー、さらにはインターネット調査の分析とインタビューを合わせたものもあった。 こうした点で、目的に合わせてゼミ生が適切と思われる実証の方法にこだわった点はよかったと思う。また、インターネット調査の中での仮説検証についても、実験手法を用いた分析も含めて、工夫されたものがあった。 これらは評価できる点だが、一方で、仮説の検証がシンプルでなくどこが分析の肝心な点かわかりにくい、仮説が検証できなかった場合の原因の考察が甘い、といった問題もしばしば目に付いた。卒論の提出が12月の後半でとても早く、ネット調査から分析の時間が十分に持てなかったためであるとも考えられるが、社会に出れば、同様の時間の制約下で結果をきちんと出す、問題があればしっかり対 処する、といったことが求められるので、卒論の反省を踏まえて、今後、活躍してほしい。 |
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キーワード1 | 観光公害 |
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キーワード2 | 混雑 |
キーワード3 | クラウディング |
キーワード4 | |
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