学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 竹内 幸絵 | 年度 | 2017年度 |
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タイトル | 日本社会における「グローバル」のありかた-「インターナショナル」との比較から考察する- |
内容 | 本論文では、近頃なぜ「グローバル」という単語を頻繁に耳にするのだろう?また、「インターナショナル」と何が違うのだろうか、という疑問から始まった。このテーマを調べるにあたり、以前は「世界」を表現する言葉として「インターナショナル」が使用されていたが、時代の変化によって「グローバル」が「世界」を表す際により適していると考えられ、使用されていることが判った。そこで先行研究を通して、「グローバル」がどのように考えられているのかを分析し、それらの考えを実際の日本社会に当てはめて調査した。そこで、それらの先行研究の正しさを裏付ける結果が見えてきたため、今度はその考えに基づき、今後「グローバル」という言葉を使用するときに、どのような考えを持っておく必要があるのかを考察した。 |
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講評 | 執筆者は当初、近代化黎明期以降の日本で「世界」を示す言葉がどう変遷してきたかをたどるという大きな計画を提示した。確かに時代ともに「世界」を示す言葉は変わってきており、その言葉から時代ごとの世界観をみようという発想は面白い。そこには日本が世界に向ける意識の変化がみえてこよう。だが150年の総てを視野に収めることはさすがに難しく最終的には「インターナショナル」が「グローバル」へと変わる時代に照準を絞り検討した。 本論文の成果のひとつは、これらの言葉の盛衰をその言葉が新聞に掲載された頻度の調査から導いたことにある。グローバルという言葉の出現回数は2000年でインターナショナルを抜き、2010年には激増し、この時点でインターナショナルはほぼ消えるという。この事実を手に、言語学ではなく社会を見るという意識で日本と世界との関係性をひもとこうと考えた。「グローバル」という概念について検証した先行研究を読み込み、この二つの用語がどのように使われてきたのか、そしてどのように使われるべきなのか、をより深く考察していった。量的調査を元にした卒論に仕上がったが、過程を振り返れば執筆過程では論理思考が得意な彼の発想が原点にあり、それが貫かれた内容となっている。一つの大きな仕事を自分らしく終えた経験として今後の活躍の礎にしてほしい。 |
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キーワード1 | グローバル |
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キーワード2 | インターナショナル |
キーワード3 | 5つの観点 |
キーワード4 | |
キーワード5 |