学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 越水 雄二 | 年度 | 2019年度 |
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タイトル | シュタイナー教育の実践とその可能性 |
内容 | 本論文では2020年度より改訂される学習指導要領の内容から読みとれる今後目指すべき人間像について触れ、これにドイツ発祥のシュタイナー教育との共通点を見出す。学習指導要領の改訂内容ではアクティブラーニングという言葉が重要視されている。これは「主体的・対話的で深い学び」の視点に立つ教育を行うことで、能動的に学び続けることを可能にするという考え方である。シュタイナー教育とは独自の思想に基づいた教育であるが、日本ではわずか数校しか存在せず、広く受け入れられているとは言い難い教育である。しかし、シュタイナー教育思想において目指すべき人間像は、学習指導要領の改訂内容で注目されているアクティブラーニングと深い関わりがあると考える。本論文ではシュタイナー教育の歴史や内容、実践について紹介し、今後の日本教育でシュタイナー教育思想を適応させていくにはどうする必要があるか、その可能性について考察する |
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講評 | 「西洋教育文化ゼミ」では2019年度に14名が卒業論文を提出しました。テーマの設定は全く自由ですが、次に列挙する六つの傾向が認められる結果になりました。 第一に、イギリスの紅茶文化やコーヒーハウス、フランスのカフェといった、飲物を介した人びとのつながりの在り方から現代人の生活に必要なものを考えるテーマ。第二に、グリークラブと音楽史、柔道部と武道教育のように、大学で熱心に取り組んだ芸術やスポーツに関するテーマ。第三に、個人の教育思想と実践としてルドルフ・シュタイナーを2名がテーマにし、第四に、地域の教育文化として北欧の神話や学校教育制度と、北欧諸国と並んで子どもの幸福度が高いと言われるオランダが取り上げられました。第五に、フランスの映画や文学に関するテーマは、映画や舞台芸術への関心から選ばれたものです。そして、中世の女性観と女子教育や現代女性の生き方がテーマにされた背景には、ジェンダーをめぐる問題への関心があります。 以上の六つの柱からなる14の卒業論文には、調査と考察の視野の広さと深まりの点で差が見られるのは残念ですが、ゼミ生が自分の興味関心から執筆を進め、それぞれに可能な範囲で色々な工夫や努力をした跡が認められる点は良かったと私は思います。研究テーマについて各自が調べて考えた内容と、ゼミで中間報告と検討の議論を重ね、提出前には原稿を読み合い確認した経験などが、皆さんの財産になることを祈ります。 |
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キーワード1 | アクティブラーニング |
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キーワード2 | 芸術教育 |
キーワード3 | 7歳ごとの発達段階論 |
キーワード4 | オイリュトミー |
キーワード5 | テストや成績表の廃止 |