学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 勝野 宏史 | 年度 | 2017年度 |
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タイトル | 消費される労働 「個人化」するフリーター |
内容 | フリーターという言葉はバブル期に誕生した。社員の過労死やブラック企業などの問題が表面化する中で、それぞれが自分に合わせた働き方を選択できる土壌が作られ、新しく自由な働き方として注目された。バブル期になると一転し、フリーターは「働けないために仕方なしに」なるものという印象へと一転する。バブル期以降の社会とフリーターになる理由の変化を通して、フリーターという言葉の意味を考察する。 フリーターはやる気がない、労働への意欲に乏しい、という固定観念は的外れな批判である。フリーターは大きく「モラトリアム型」「夢追い型」「やむを得ず型」の三つに分けられ、若者の職業観として、自分の好きなことをして働きたい、自分の能力を活かしたい、といった点が特徴としてあげられる。「労働力」という「商品」を「売る」ことに対する苦痛から逃れるため、また個人中心の価値観や能力を社会から求められる中で、労働というイメージが消費の対象となっていた。「フリーター」は甘えた若者ではなく、社会が抱える問題を表した存在と言える。 |
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講評 | フリーターについて、その誕生と発展の過程を時代ごとの文脈の中で分析を行った。現在の「フリーター」が持つ意味合いに引きずられることなく、その社会的なカテゴリーが誕生した80年代の状況に想像力を駆使してアプローチすることが出来た。歴史的想像力の危機が叫ばれている時代、その豊かな想像力を駆使して常識に縛られないモノの見方を持ち続けてほしい。 |
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キーワード1 | 労働 |
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キーワード2 | フリーター |
キーワード3 | 若者 |
キーワード4 | バブル崩壊 |
キーワード5 | モラトリアム |