学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 佐伯 順子 | 年度 | 2018年度 |
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タイトル | 長く支持され続けるテーマパークとは~ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの事例研究を中心に~ |
内容 | 本論文の目的はテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」の事例研究を中心に行うことにより、「長く支持されファンを獲得し続けられるテーマパークに必要な要素」とは何であるかということに関して結論付けることにある。現在では6年連続で入場者数を増やし続けているUSJだが、かつて倒産の危機に迄陥ったことがある。こうした状況の中でUSJが経営不振から立ち直ることに成功した理由及び今日まで長きに渡り経営を続けてこられた理由が必ず存在すると考え、USJにおけるマーケティング及び経済効果、社会的にどの様に認識されているか等について具体例に触れながら言及することにより明らかにし、結論に繋げる。結果として主に①支持層の幅の拡大②話題性向上の為の巨額の投資③時代の流れに合わせ戦略を変える適応力の高さにあると結論付けた。今後は新エリアの導入も決定しており益々の支持拡大が期待されると考えられる。故にこれ迄以上にゲストの意見に耳を傾けることがUSJの今後を左右する重要な課題となるだろう。 |
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講評 | ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、2009年には倒産の危機にみまわれながらも、世界のアミューズメントパークの入場者数ランキングで、2017年には4位を獲得するまでに復活しており、その背景には、2001年のオープン時には世界的に知名度の高い映画、漫画の世界観を中心に展開していた路線を、2012年にターゲットをファミリー層に絞り、大人から子供まで楽しめるハロー・キティやセサミストリートを扱った「ユニバーサル・ワンダーランド」へと変更した事実があることを、本論文で指摘した。また、海外でも人気のある日本のアニメ、漫画を扱うアトラクションの導入、さらに、インスタグラムなどのSNSを利用したグッズ展開や、ハロウィンイベントとの融合も、復活に寄与したことを明らかにした。新聞、雑誌記事の件数は増加していないものの、SNS世代からの人気を獲得することで、テーマパークが復活する事例を明らかにした本論文は、メディア学の方法論も駆使しつつ、テーマパークの現代的営業戦略の成功を実証的に明らかにした点で評価できる。 |
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キーワード1 | テーマパーク |
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キーワード2 | ユニバーサルスタジオジャパン |
キーワード3 | 支持層 |
キーワード4 | 戦略 |
キーワード5 |