学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 越水 雄二 | 年度 | 2019年度 |
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タイトル | イギリスの紅茶文化の発展と価値観 |
内容 | 私は、卒業論文のテーマをイギリスの紅茶文化の発展と考え方、価値観の関係について考察することにした。西洋の中でもイギリスに焦点を当てようと思った理由は、紅茶の消費大国であり、一番紅茶文化が強く根付いていると考えたためイギリスについて考察しようと考えた。 本論文の目的はイギリスの紅茶文化の発展の経緯をたどり、現代のイギリス人の生活文化や価値観において、どのような影響があったのか考察しつつ、紅茶の持つ意味合いを明らかにすることである。 私はこの論文では、第一章に、紅茶の起源やイギリスに流入してくるまでの経緯や歴史、アフタヌーンティーなどについて考察し、現代の紅茶の種類について明らかにした。そして、第二章では紅茶のブランド化について、トーマス・ジョンストン・リプトンやトーマス・トワイニングなど現代も残る紅茶の企業を創設した人物の功績をたどり、その人たちが英国紅茶の発展にどのような影響を与えたのかを考察した。第三章では、イギリス人のティータイムの考え方や捉え方、「紅茶」そのものに対する理解や位置付けなどを中心に、紅茶から見るイギリス人の価値観について考察をした。 |
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講評 | 「西洋教育文化ゼミ」では2019年度に14名が卒業論文を提出しました。テーマの設定は全く自由ですが、次に列挙する六つの傾向が認められる結果になりました。 第一に、イギリスの紅茶文化やコーヒーハウス、フランスのカフェといった、飲物を介した人びとのつながりの在り方から現代人の生活に必要なものを考えるテーマ。第二に、グリークラブと音楽史、柔道部と武道教育のように、大学で熱心に取り組んだ芸術やスポーツに関するテーマ。第三に、個人の教育思想と実践としてルドルフ・シュタイナーを2名がテーマにし、第四に、地域の教育文化として北欧の神話や学校教育制度と、北欧諸国と並んで子どもの幸福度が高いと言われるオランダが取り上げられました。第五に、フランスの映画や文学に関するテーマは、映画や舞台芸術への関心から選ばれたものです。そして、中世の女性観と女子教育や現代女性の生き方がテーマにされた背景には、ジェンダーをめぐる問題への関心があります。 以上の六つの柱からなる14の卒業論文には、調査と考察の視野の広さと深まりの点で差が見られるのは残念ですが、ゼミ生が自分の興味関心から執筆を進め、それぞれに可能な範囲で色々な工夫や努力をした跡が認められる点は良かったと私は思います。研究テーマについて各自が調べて考えた内容と、ゼミで中間報告と検討の議論を重ね、提出前には原稿を読み合い確認した経験などが、皆さんの財産になることを祈ります。 |
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キーワード1 | イギリス |
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キーワード2 | 紅茶 |
キーワード3 | 発展 |
キーワード4 | 価値観 |
キーワード5 | ティータイム |