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1995年に放映開始されたTVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」は劇場版や漫画など、さまざまな媒体に姿を変え、20年以上の月日が経過した今日まで愛され続けている。何故「エヴァンゲリオン」は長く人々を魅了し続けているのか、作品のストーリーや登場人物などの魅力を分析し、その魅力が放映開始当時の90年代の日本とどのような共鳴性をもつのか、また、現代の日本にも焦点を当て、その共鳴性を考察しながら、「エヴァンゲリオン」が長く人々を魅了し続ける要因について論じた。1990年代の日本においては、この作品が含む暗いテーマが注目を浴びたと考えられる。この時代は大きな災害や事件も多く、社会的にも暗雲が立ち込めていたため、共鳴性があったと言えるだろう。現代において、日本ではさまざまなキャラクター商品や業界を超えたメディアミックスが展開されているため、「エヴァンゲリオン」のもつ強力なキャラクター性は多くの人の目に留まり、人気を強めていったと考えられる。1990年代にはその「ストーリー性」、現代には「キャラクター性」と、「エヴァンゲリオン」は人々にアプローチできるさまざまな強力な要素を持っているため、時代の流れに合わせて、消費への動機を促進させ続け、人々を魅了してきたと結論づけた。 |