学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 竹内 幸絵 | 年度 | 2018年度 |
---|---|---|---|---|---|
タイトル | 人々の心を動かす、話の「つかみ」 ―聴衆者を惹きつける『人志松本のすべらない話』― |
内容 | 『人志松本のすべらない話』に出演しているお笑い芸人の話はいつ視ても、何度視ても面白い。この理由には話の始めに用いられている「つかみ」と言われる部分に人々の心を動かし、惹きつけるような特徴があるのではないかと考えている。伝えたいエピソードを話す前に、「つかみ」で何か人々の心を惹きつける工夫をしていないのか、『人志松本のすべらない話』に出演しているお笑い芸人から実際に番組で披露した話の冒頭部分に焦点をおいて分析する。また、スピーチに定評のある著名人の話の「つかみ」を例に出しながら、「つかみ」において重要な事柄をいくつか紹介する。そして、「つかみ」において重要な事柄をお笑い芸人の「つかみ」の特徴と照らし合わせ、類似点と相違点を見つけることで、お笑い芸人の「つかみ」の特徴が日常生活のなかでも生かすことができるのかどうかを考察する。 |
---|
講評 | 「突然ですが 面白い出来事があったとき友達にそれをどのように伝えますか?」という卒論発表会の導入はとても印象的だった。話の「つかみ」をテーマとした卒論のつかみが滑ると大変。滑らないでよかった(笑)!。安堵した。 周囲から見ていて人前で話すことがそう苦手には思えない彼なのだが、自身には人を惹きつける話、特に導入の手法をもっと身に着けたいという意識が強くあった。これが卒論テーマ決定の動機の一つとなった。 彼はまず、いつみても面白い。頭に入ってくる!なぜなんだ、何が違うんだ、と思う芸人への興味を深堀りし、その芸人の手法の分析からとりかかった。分析によって見つけ出した要素は多くあった。いきなり出来事を話していない。前置きがうまい。つかみと本題が全く違う、なぞかけ(先行きの見えない話を入れる)、笑える表現を加える、など。そのうえで、考察ではジャーナリスト池上彰氏の説く、わかりやすく伝える力と、それら芸人の要素とを比較していった。そこには多くの共通性があった。芸人とジャーナリストの本質的な一致に関する考察が本論文を太く支えている。 結論では、オーディエンスとスピーカーとの関係による違いにも言及している。自らのキャラクターが知られている場合とそうでない場合。こうしたオーディエンス考察も論文の特徴となった。自身の興味を貫き楽しみつつ実益をも狙う。メディア学科の学生らしい論文である。 |
---|
キーワード1 | つかみ |
---|---|
キーワード2 | お笑い芸人 |
キーワード3 | 『人志松本のすべらない話』 |
キーワード4 | |
キーワード5 |