学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 阿部 康人 | 年度 | 2018年度 |
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タイトル | 報道写真と芸術の関係性についての研究 |
内容 | 本研究ではフォト・リテラシーに寄与する目的を持って、「報道写真を芸術と捉えられるのであればその理由は何か」について検討した。 情報の溢れる現代社会で、私たちはニュースに接する時、報道写真をみることは当然のようなことであるが、その情報量に対して、報道写真についての教育と理解は足りないのではないかといった疑問を持ち、私は報道写真の中でも芸術を巡る議論を選び本研究のリサーチクエスチョンを設定した。研究の本論では①芸術史的文脈②社会的文脈に③哲学(美学)的文脈といった3つの基準を用いて、今まで行われてきた先行研究を対象に報道写真は芸術であればその理由はなぜか、それとも芸術と捉えられないのであればその理由はなぜかを分析した。結論では報道写真を芸術と捉えられる理由をまとめ、また本研究の限界についても考察した。本研究を通してでは報道写真は芸術と捉えられると断定することはできないが、これからやはり報道といった目的を先に考えることで芸術性を控えるべきであるかについてももっと考えていくことでフォト・リテラシーのテーマとして寄与できたことに意義がある。 |
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講評 | 「報道写真が芸術と捉えられるならばその理由は何か」という問いを起点に、報道写真と芸術との関係の一端を韓国の研究者への調査などを通して明らかにした論考です。報道写真を「報道」に焦点を当てて捉える(=「報道」という目的のための手段としての写真)のではなく、アートにもなり得る「写真(のメディア特性)」に焦点を当てて(=「写真」というメディアによって規定される報道内容)捉えようと試みた点に加えて、韓国の研究者に調査を行った点は評価に値します。一方、「芸術」や「芸術性」という本研究の議論のキーワードをもう少し丁寧に論じられていればさらに良い論文になったのではないかと思います。論者自身の好きな写真とアートについて問題意識を深めて論文にまとめあげた本作品を評価します。 |
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キーワード1 | 報道写真 |
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キーワード2 | 芸術 |
キーワード3 | フォト・リテラシー |
キーワード4 | 真実 |
キーワード5 | リアリズム |