卒業論文詳細

学科メディア学科 ゼミ教員名佐伯 順子 年度2019年度
タイトルファッション雑誌とファッションメディア -歴史と現状、アンケート調査を踏まえて-
内容  スマホが普及している現代において、ファッション情報の収集方法は変化している。ファッション雑誌は歴史と現状を考察した上で、昔と比べて衰退の一途をたどっていることがわかった。また、現代に対応し、電子化が進んではいるものの、あまり先行きは芳しくない状況である。対してファッションメディアは、利便性や無料といったところを強みに、スマホの普及に伴って勢力を伸ばしている。これらを比較すると、似通っているように見えて、情報の質や種類、利用目的といったところに多く違いがあった。また、ファッションメディアの登場により、流行の成立経緯が影響を受けた。独自で行なったアンケート調査の結果を見ると、需要が高いのはやはりファッションメディアであった。しかし、これらの情報というのはそもそも違っているので、それを消費者側と発信側がよく理解してから利用、発信することで、ファッション雑誌はこれからも続いて行くと予想する
講評 メディア学科佐伯ゼミでは、映像分析、新聞、雑誌記事の研究に加えて、最新のメディア状況をふまえての卒論が増加しており、今年度は全21本のうち、SNSをテーマにした論文が7割近くに増加した。ただし、佐伯ゼミの主題は「文化とコミュニケーション」分野であるため、新聞、雑誌記事の調査、映像表象分析とSNS上の情報の調査を組み合わせた卒論、アイドル文化やスポーツ文化との関係からSNSを研究する卒論が特徴である。ジェンダーとメディアがゼミの主要テーマのひとつでもあるので、ファッション、ボディ・イメージ、食文化、タカラジェンヌ、LGBTに関するテレビドラマ、フェミニズム映画と、女性に関心が高いテーマが多いのも特徴であるが、ジェンダー以外にも、「バスる」という現象、You Tuberのアイドル化、5Gの可能性、eスポーツ、「族」から「系」への変化など、最新の社会現象をとらえた論文も一定の成果をあげている。若い学生の関心の中心がSNSに移るなかで、新聞、特に地方新聞についての卒論が出たのは、同志社新聞学の歴史を継承する上でも、新聞メディアの将来を考える上でも貴重であった。
キーワード1 ファッション雑誌
キーワード2 ファッションメディア
キーワード3 スマホ
キーワード4 情報
キーワード5 紙媒体