学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 竹内 幸絵 | 年度 | 2019年度 |
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タイトル | 音楽フェスの付加価値-参加者がフェスに求めるものとは- |
内容 | インターネットの普及で衰退しつつある音楽市場の中で、コンサート分野が非常に注目され、その市場規模を拡大している。パッケージ売り上げが不振の今、「ライブが音楽産業の中心的ビジネスモデルへと移行しつつある」とされ、アーティストにもライブに重点を置く動きが見られることから、音楽市場はさらなる発展が見込まれる。本研究では、近年衰退しつつある音楽市場の中でも大きく市場を拡大しながら多くの消費者に注目されている音楽フェスの実態、そして人々が一体何に魅了されてCOUNTDOWN JAPANに何度も足を運ぶのか、先行研究で取り扱っていたVIVA LA ROCKと詳しく比較しながらその再来場動機について明らかにした。毎年18万人もの来場者を誇るCDJは、その来場者を楽しませるだけのたくさんのアーティストやコンテンツが組み込まれている。そのため、VIVA LA ROCKに比較すると同行者とのコミュニケーションの優先度は必然的に下がっており、同行者とのコミュニケーションを最重要視することはないと考えられる。 |
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講評 | 音楽フェスティバルの競合はディズニーランドだ。このような結論の先行研究にいささか怒りを感じたことが本論文の執筆の契機である。同?者と楽しい時間を過ごすことは重要だが来場動機はそれだけなのか。この疑問を解決すべく、筆者は当該先行研究の対象と規模や内容が近い他のフェスを対象に同様の調査を試みた。結果からは「?楽アーティストを?に?く」という明確な?的は確認されたが、やはり「行く」行為そのものが恒例化していた。主目的は「同?者との楽しい時間」ではなかったが、「フェス全体としての雰囲気」が重視され音楽性そのものではなかった。 さらに?楽を聞くための??でのフェスへの参加には消極的で、本論は結論として?楽フェス が友?間での感想の共有や同調に使われている可能性は否定できないとした。当初の疑問を覆すことはできなかったが、音楽を通したコミュニケーションのあり方の変化を深く考える論文となった。 |
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キーワード1 | 音楽フェス |
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キーワード2 | コミュニケーション |
キーワード3 | フェス付加価値 |
キーワード4 | 参加者 |
キーワード5 | 恒例化 |