学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 竹内 幸絵 | 年度 | 2019年度 |
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タイトル | SNSが構築する親子関係 ~増加する友だち親子の視点から~ |
内容 | 本論文では、近年増加しているとされる「友だち親子」を切り口に、ますます広がりを見せるSNSが親子間においてどのように利用されうるのかという疑問を明らかにするために研究を行った。調査研究では、アンケート調査にて実際の若者のSNSの利用動向を探り、その後のインタビュー調査を通して実際に親とSNSでつながりを持つ若者の意識を明らかにした。これらの調査から、親とSNSでつながることに対して「監視されている」と忌避する若者が多いこと、その反面「友だち親子」はポジティブに捉えており、互いの生活を把握することによって「安心感を与え合う」という、「相手からの承認を求める」SNSの利用とは違った目的を見出していることが明らかになった。友だち親子はリアルな空間では得られない家族間のつながりをバーチャルの空間で補い、互いに安心感を得るためにSNSを利用している。今後さらに友だち親子の増加とともに親子間のSNSのつながりが広がっていくだろう。 |
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講評 | 筆者は親子関係とSNSをテーマとしたいという漠然としたテーマ設定を思い描く中で、先行研究の通読からまずSNS社会の特質を整理した。従来の社会には、縛られた関係にある特定の人からの承認が意味を持ったが、現代のSNSの「ゆるい」人間関係においてこの承認は存在しなくなった。このような現代社会に登場した「友達親子」。本論文はこの言葉を鍵にSNSと親子関係の変化を検証していく。アンケートからは友達化する親子(=親子を横の関係と答えた回答者)ほど、SNSの親子利用が多いという結果を得た。インタビューで得た「友達親子」ほど親を頼らず自立しているという考察や、「友達親子」は友達よりも本音を話しつつも保護者としての後ろ盾をも保持している、いいとこどりだといった結論からは、SNSで緩く繋がり安心感を得ながら思いやりを育む新しい親子のつながりが見えてくる。硬派の論文となった。 |
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キーワード1 | SNS |
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キーワード2 | 友だち親子 |
キーワード3 | 承認欲求 |
キーワード4 | バーチャル |
キーワード5 |