学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 勝野 宏史 | 年度 | 2019年度 |
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タイトル | 海外メディアにおける日本の表象からみたオリエンタリズムの変遷 |
内容 | 本論文では、海外メディアの発展と共に日本の表象・オリエンタリズムがどのように変遷しているかについてを主題とし、研究方法として6つのハリウッド映画とSNS(InstagramとYouTube)のコンテンツ分析を行っている。その分析では、ハリウッド映画においてはゲイシャやサムライ、テクノロジーといった古典的・テクノオリエンタリズムが強く表象されており、SNSではこの2つのオリエンタリズムに加え日本に関する新しくかつニッチなコンテンツが多数分散し多様化しているという結果が得られた。この結果から、SNSの登場で日本はセルフオリエンタリズムが促進されると共に、国内外のインフルエンサーによる情報拡散とソーシャルメディアマーケティングが行われている故に、オリエンタリズムは多様化しているのではなく強化されていると考察した。この強化は海外における日本への偏見の排除やステレオタイプの変化と、訪日外国人の増加に繋がっており多大な効果を生み出している。今後もメディアの発展とセルフオリエンタリズム・インフルエンサーによるコンテンツ提供によって、日本へのオリエンタリズムはさらに強化されていくだろう。 |
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講評 | 今年度は多様なテーマからなる22の卒業論文が提出され、大きくは以下のカテゴリーに分けることが出来た。1.社会・文化的価値観・アイデンティティ 2.メディア環境・リアリティ 3.表象(ジェンダー・他者・地域) 4.消費社会・資本主義・デザイン。本ゼミにおいて卒業論文執筆の際の目標として繰り返し強調してきたのは、トピック重視の狭い範囲で明快な議論を展開することではなく、具体的な現象とその解釈の往還の中で自分なりの問いを見出し、その問いを追求する中でさらなる大きな問いにたどり着くということであった。個々それぞれが別々のテーマに着目しながらも、最終の口頭試問において明らかとなったのは、すべての論文が何らかの形で「変容」「流動化」もしくは「存在の不安」という問題意識を有しているということであった。最後にゼミ全体としてその様な大きな問いを共有することができたのはゼミ参加メンバーが主体的な議論を重ねてきた結果であろう。 |
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キーワード1 | 古典的・テクノオリエンタリズム |
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キーワード2 | インフルエンサー |
キーワード3 | セルフオリエンタリズム |
キーワード4 | ソーシャルマーケティング |
キーワード5 |