学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 勝野 宏史 | 年度 | 2019年度 |
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タイトル | 「アナログブームから見るテクノロジーの発展」 |
内容 | 本論文では、近年における若者のアナログブームをテーマに、若者が古いモノであるはずのアナログに「新しさ」を感じているという点に着目し、社会が技術をどう捉えているのか、またデジタルネイティブ世代にアナログがどう映るのかという2つの分析を通して、テクノロジーがどのように発展するのかを明らかにする。その際、政府の政策、新商品の広告の分析から、現代社会は、技術の発展が豊かな生活をもたらすという技術決定論に支えられており、技術的に新しいモノが賞賛されるという考えがあると考察した。決定論的考えに一石を投じるアナログブームの研究では、アナログレコードとフィルムカメラに焦点を当て、ニュースや新聞記事から社会のアナログブームの捉え方を分析し、ブログやインタビュー記事から若者の生の声の分析を行った。 その結果、テクノロジーは決定論的に進むとは限らず、ユーザーが求める目的や新鮮さ、非日常といったことと結びつきながら発展すると結論づけた。 |
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講評 | 今年度は多様なテーマからなる22の卒業論文が提出され、大きくは以下のカテゴリーに分けることが出来た。1.社会・文化的価値観・アイデンティティ 2.メディア環境・リアリティ 3.表象(ジェンダー・他者・地域) 4.消費社会・資本主義・デザイン。本ゼミにおいて卒業論文執筆の際の目標として繰り返し強調してきたのは、トピック重視の狭い範囲で明快な議論を展開することではなく、具体的な現象とその解釈の往還の中で自分なりの問いを見出し、その問いを追求する中でさらなる大きな問いにたどり着くということであった。個々それぞれが別々のテーマに着目しながらも、最終の口頭試問において明らかとなったのは、すべての論文が何らかの形で「変容」「流動化」もしくは「存在の不安」という問題意識を有しているということであった。最後にゼミ全体としてその様な大きな問いを共有することができたのはゼミ参加メンバーが主体的な議論を重ねてきた結果であろう。 |
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キーワード1 | テクノロジー |
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キーワード2 | 技術決定論 |
キーワード3 | 若者 |
キーワード4 | 親しさ |
キーワード5 | アナログ |