学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 佐伯 順子 | 年度 | 2020年度 |
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タイトル | 阪神タイガースのSNS戦略~SNSの歴史と在り方~ |
内容 | 近年、SNSというものがものすごい勢いで普及し人々の生活に溶け込んでいっている。今や生活の一部として当たり前になっているSNSであるが、いったいいつから登場しどのように普及していったのか。TwitterやInstagramなどの主要なSNSを例に挙げ、SNSの歴史を紐解く。そしてSNSを趣味ではなくビジネス戦略という目的での使用に焦点を置き、プロ野球球団の中でも人気である阪神タイガースを基にして収益やファンの増減にどれだけ影響を与えているのか研究していく。活動頻度の高いInstagramを中心にどのような投稿をしているのか、SNSでしかできないようなことは何なのか、ファンはどのような反応をしているのか、様々な観点から論じていく。また、選手の個人アカウントにも注目し、選手とファンの関係性、そのようなアカウントの存在が引き起こすメリットデメリットも考える。このような現代的なSNSとの関わりを見ていくことでこれからの未来にどのような影響を与えていくのか、どう変わっていくべきなのか論じていく。 |
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講評 | 地上波中継も減少したプロ野球人気の低下が指摘されるなか、球団がSNSを通じていかなる人気獲得戦略をたてているのかを、阪神タイガースをケーススタディとして考察した。SNSの歴史とタイガースの歴史をふまえつつ、試合の成績が観客動員数に比例しないタイガースというチームの特性を背景に、公式ツイッターによる試合に関するつぶやき、試合前の様子等を伝える公式You Tube、イベントや試合後の選手の表情など、テレビやラジオではわからない球団の情報をきめ細かく伝える公式インスタグラムなどが、選手を身近に感じさせ、ファンとの距離を縮めるのに役立っていると、多くの具体例を通じて指摘する。一方で、選手個人による非公式のアカウントでは、公式アカウントと同じ効果がありつつも、選手が流した情報と反応するファンの間に若干のトラブルもあり、SNS利用の問題点も考慮しつつ、選手の人間性を伝えるSNSを活用することは、心無い野次を減らす意味でも、プロ野球界全体にとって有意義であると結論づけた。先行研究が少ないプロ野球の最新のSNS戦略の実態とその効果を明らかにした労作である。 |
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キーワード1 | SNSの歴史 |
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キーワード2 | 阪神タイガース |
キーワード3 | SNS戦略 |
キーワード4 | |
キーワード5 | 選手個人アカウント |