学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 竹内 長武 | 年度 | 2020年度 |
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タイトル | メディアに映るヘタウマの様相 |
内容 | ヘタウマとは、絵としては技術の面で稚拙だがその「下手さ」がむしろ作品のチャームポイントとなり、見る者の感覚や情緒などに作用する表現としての「上手さ」をもつもののことを言う。本論文では、1970年代から現代に至るまでのヘタウマのあり方を各年代の社会状況や流行、メディアでの利用のされ方などを基に考察した。1章では「限界芸術論」を基に芸術・文化としての立ち位置を明らかにしている。2章以降では1970年代以降の社会状況を踏まえながら、ヘタウマの母体となった媒体や、1980年代の「軽薄短小」と呼ばれる時代の中でメディアにどのように映し出され、商業的に成功をおさめていったのか分析した。そして3章では「残念」という思想に注目し、現代のヘタウマ文化の人気の根源を探り、その上で仮想現実的なコミュニケーション(メールやSNSなど)の中でヘタウマがどのように私たちの生活に影響を及ぼしていくのか、今後の展望を考察している。 |
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講評 | 2020年度の竹内長武ゼミは、20名の大所帯でにぎやかでした。新型コロナ騒動で対面ではなく、ZOOMによる指導となりましたが、みなさん卒論には熱心で、締め切り期日の前に書き上げた人が多数いました。例年にないことです。テーマは多様で、アニメもあればマンガもある。小説やテレビの野球中継も。さらにSF映画やSNS上のキャラクターなど、実にさまざまな素材を対象に選びました。その対象を自らの関心に結びつけて研究、稔りの多い卒論が書けたのではないかと思います。研究は地道な作業です。作品の細かな分析や、状況の把握などに時間を費やし、そうした努力の上に成り立った各自の卒論は、高く評価できるものです。 |
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キーワード1 | ヘタウマ |
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キーワード2 | 限界芸術 |
キーワード3 | 軽薄短小 |
キーワード4 | 「残念」という思想 |
キーワード5 | キャラ化 |