卒業論文詳細

学科メディア学科 ゼミ教員名池田 謙一 年度2020年度
タイトル大学生における「匂わせ」投稿の実態と印象調査
内容 近年、SNSを利用する人が増えている中で、幸せな自分をアピールする「匂わせ投稿」をする人の存在が目立つようになっている。実用日本語表現辞典によると、「匂わせ」とは、「明言せずそれとなく気づいてもらえるような方法でほのめかすこと、匂わせること、とりわけSNSなどにおいて恋人がいる事実を直接的には示さないが間接的に自慢するような行為のこと。」と定義されている。なぜ、人々は「匂わせ投稿」をするのか、「匂わせ投稿」は人々にどのような印象を与えるのか、などについて、大学生・大学院生対象のアンケート調査の結果をもとに分析した。その結果、半数以上の人が「匂わせ投稿」の経験があり、「匂わせ投稿」をする理由のほとんどが自己満足であることがわかった。また、「匂わせ投稿」をする人に対して、好きでも嫌いでもないと回答した人が最多であった。
講評 SNSで話題となっている「匂わせ投稿」についてのデータに基づく検証で、一般ユーザとしての現象の見え方が、果たして一般的に当てはまることなのか、検討を進めている点で、実証を追求した研究であった。アンケート調査の選択肢に対する回答分布のみならず、自由回答に生き生きした感覚が出ており、興味深い。仮説そのものは十分に支持されなかったものの、「匂わせ投稿」の多様性がよく検討された。
欲を言えば、仮説生成までの「匂わせ投稿」の説明、事例などをより丁寧し、結論部分を独立して全体を振り返る記述をするとよかった。
キーワード1 SNS
キーワード2 匂わせ投稿
キーワード3 自己満足
キーワード4 自己顕示欲
キーワード5