学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 池田 謙一 | 年度 | 2020年度 |
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タイトル | “正義と悪” -アンパンマンを通じて- |
内容 | 私たちがしばしば耳にする「正義と悪」とはいったい誰がそう判断したのだろうか。人は自分にとって都合の悪いほうを“悪”とする。そこには人間の持つ潜在的な善悪の価値観が存在する。そこで私は、初めて正義と悪を目にするアンパンマンでそれがどのように描かれているのかを研究し、正義と悪の在り方について再考していく。結論として、この世に立場としての正義も悪もなく、ただ行動としての絶対的な正義が存在するだけである。それが故にアンパンマンのようにすべての人に対して完全に善な人はいない。しかし、行動としての絶対的正義は存在するので、勇気を出して普段ならしないようなことをしてみる程度で、誰でも絶対的正義になれるのだ。だからこそ、これからの私たちには、この「絶対的正義になる勇気を出すこと」と正義の反対は悪ではなく、もう一つの正義であるということを認識し、受け入れる「多様性を受け入れる勇気」が必要だと私は考える。 |
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講評 | 「アンパンマン」の正義、という言葉の感覚から受ける明快さとは対照的に、子どもの社会化を経た正義感の行方を理論的・哲学的に検討し、作者の理想のディスコミュニケーションを丁寧に検討している。 またアンケート調査データを元に、この検討を裏打ちするデータを示しており、議論の信頼性がより高まった。 欲を言えば、結論としての「多様性を受け入れる勇気」の必要性のところの議論は、もう少し丁寧に説明がほしかった。 |
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キーワード1 | アンパンマン |
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キーワード2 | 正義と悪 |
キーワード3 | やなせたかし |
キーワード4 | 絶対的主義 |
キーワード5 | キリスト教 |