学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 勝野 宏史 | 年度 | 2020年度 |
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タイトル | 企業・商品・消費者間のコミュニケーション手段として働くパッケージ |
内容 | 時代と共に多様化するパッケージに関して、消費者が所有する時間と接する場所に焦点を当て、企業・商品・消費者間のコミュニケーション手段として消費者が求める役割を明らかにすることを目的とした。本論では所有時間の短いパッケージの例としてペットボトル飲料の緑茶、長い例として化粧品を取り上げ、所有時間とコミュニケーションの関係性を考察した。また、パッケージと接する場所としてコンビニエンスストアを取り上げた。2020年5月から刷新されたローソンのプライベートブランドパッケージを中心に、消費者の声やコンビニエンスストアの利用客の傾向などを分析し、場所によって求められるパッケージの役割を考察した。消費者の求める役割を明らかにしたことで、パッケージを通して行えるコミュニケーションと、消費者が求めるコミュニケーションにズレが生じた場合、コミュニケーション手段としてパッケージは最大限の力を発揮出来ないと言わざるを得ないという結論に達した。 |
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講評 | コロナ禍においての卒業論文執筆は、個々の調査への取り組み方やゼミでのフィードバックのあり方において通常とは異なるかなりイレギュラーなプロセスとなった。特に、フィールドワークやインタビュー調査を念頭に準備を進めていた学生の多くは調査方法のみならずテーマそのものの変更を余儀なくされ、春学期のほとんどの時間をそのような軌道修正に費やすこととなった。そのような状況の中で、今年度は19名の卒業論文が提出された。テーマは多岐に渡ったが、大きくは以下のカテゴリーに分けることが出来る。1.バーチャルリアリティ・ロボット・AI 2.アイドル・身体・ジェンダー 3.消費文化・ポピュラーカルチャー・社会的想像力 4.メディア・SNS・陰謀論。本ゼミにおいて卒業論文執筆の際の目標として繰り返し強調してきたのは、トピック重視の狭い範囲で答えありきの明快な議論を展開することではなく、具体的な現象とその分析の往還の中で自分なりの問いを見出し、その問いを追求する中でさらなる大きな問いにたどり着くということであった。新しいメディアコミュニケーションの普及とそれに伴う身体感覚やアイデンティティの変容、そして新たな想像力の形成、さらには陰謀論といったコロナ禍と結びついたテーマが数多く出てきたのは、それぞれが社会への関心を高めていった成果であると共に、これからも考え続けながら生きていくうえでの出発点にもなったことだろう。 |
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キーワード1 | パッケージ |
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キーワード2 | 包装 |
キーワード3 | コミュニケーション |
キーワード4 | 消費社会 |
キーワード5 |