学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 勝野 宏史 | 年度 | 2020年度 |
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タイトル | 20世紀における日本とアメリカの未来図の描き方とその手法 ー既視感に焦点を当てて |
内容 | 未来のイメージとは決して未だ起こり得ていないことの予測から成り立つのではなく、過去や現在のイメージと密接に結びつく形で形成されることを20世紀のSF作品に注目することで明らかにします。その際、特に未来図に対して人々が感じる既視感に注目し,日本とアメリカにおける既視感の感じ方の違いを分析します。シド・ミードはインダストリアル・デザイナーで得た経験を基に人のストーリーを必ず描くことで既視感を人に抱かせ、リアリティをSF作品に持たせました。小松崎茂は日本画家である小林秀恒の基で物事を正確に描く能力を磨いたことでリアリティのあるSF作品を作成することができました。また日本を舞台にしたSF作品を描くことで人に既視感を抱かせました。 |
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講評 | コロナ禍においての卒業論文執筆は、個々の調査への取り組み方やゼミでのフィードバックのあり方において通常とは異なるかなりイレギュラーなプロセスとなった。特に、フィールドワークやインタビュー調査を念頭に準備を進めていた学生の多くは調査方法のみならずテーマそのものの変更を余儀なくされ、春学期のほとんどの時間をそのような軌道修正に費やすこととなった。そのような状況の中で、今年度は19名の卒業論文が提出された。テーマは多岐に渡ったが、大きくは以下のカテゴリーに分けることが出来る。1.バーチャルリアリティ・ロボット・AI 2.アイドル・身体・ジェンダー 3.消費文化・ポピュラーカルチャー・社会的想像力 4.メディア・SNS・陰謀論。本ゼミにおいて卒業論文執筆の際の目標として繰り返し強調してきたのは、トピック重視の狭い範囲で答えありきの明快な議論を展開することではなく、具体的な現象とその分析の往還の中で自分なりの問いを見出し、その問いを追求する中でさらなる大きな問いにたどり着くということであった。新しいメディアコミュニケーションの普及とそれに伴う身体感覚やアイデンティティの変容、そして新たな想像力の形成、さらには陰謀論といったコロナ禍と結びついたテーマが数多く出てきたのは、それぞれが社会への関心を高めていった成果であると共に、これからも考え続けながら生きていくうえでの出発点にもなったことだろう。 |
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キーワード1 | シド・ミード |
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キーワード2 | 小松崎茂 |
キーワード3 | 若林幹夫 |
キーワード4 | 既視感 |
キーワード5 |