学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 勝野 宏史 | 年度 | 2020年度 |
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タイトル | 映像メディアにおけるアメリカから見た現代日本のイメージ形成-ハリウッド映画とYouTubeの新旧メディア比較- |
内容 | 本論文では21世紀におけるアメリカメディアに映る日本のイメージについて分析を行った。19世紀から20世紀におけるアメリカメディアに映る日本のイメージは社会的な状況によって大きく変化をしてきた。これを背景に21世紀の現代社会における日本のイメージをアメリカメディアはどのように反映しているのかという問題を前提としてハリウッド映画とYouTubeの2つのメディアを用いて日本のイメージを「サムライ」「ゲイシャガール」「テクノロジ―」の3つの観点から分析を行った。また比較的新しいYouTubeを「新メディア」ハリウッド映画を「旧メディア」と定義し、その特性を明らかにした。分析結果から旧メディアは従来の日本人のステレオタイプ的な一面を発信し、新メディアは1個人のアメリカ人が具体性のある現代日本の姿を発信することが明らかとなった。現代日本のイメージはグローバル化が要因で曖昧なイメージとなっており、今後日本のイメージをより確立するためには旧メディア、新メディア双方の日本イメージの発信が必要不可欠になると本論文では述べている。 |
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講評 | コロナ禍においての卒業論文執筆は、個々の調査への取り組み方やゼミでのフィードバックのあり方において通常とは異なるかなりイレギュラーなプロセスとなった。特に、フィールドワークやインタビュー調査を念頭に準備を進めていた学生の多くは調査方法のみならずテーマそのものの変更を余儀なくされ、春学期のほとんどの時間をそのような軌道修正に費やすこととなった。そのような状況の中で、今年度は19名の卒業論文が提出された。テーマは多岐に渡ったが、大きくは以下のカテゴリーに分けることが出来る。1.バーチャルリアリティ・ロボット・AI 2.アイドル・身体・ジェンダー 3.消費文化・ポピュラーカルチャー・社会的想像力 4.メディア・SNS・陰謀論。本ゼミにおいて卒業論文執筆の際の目標として繰り返し強調してきたのは、トピック重視の狭い範囲で答えありきの明快な議論を展開することではなく、具体的な現象とその分析の往還の中で自分なりの問いを見出し、その問いを追求する中でさらなる大きな問いにたどり着くということであった。新しいメディアコミュニケーションの普及とそれに伴う身体感覚やアイデンティティの変容、そして新たな想像力の形成、さらには陰謀論といったコロナ禍と結びついたテーマが数多く出てきたのは、それぞれが社会への関心を高めていった成果であると共に、これからも考え続けながら生きていくうえでの出発点にもなったことだろう。 |
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キーワード1 | 映像メディア |
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キーワード2 | 日本のステレオタイプ |
キーワード3 | 日本人像 |
キーワード4 | テクノロジー |
キーワード5 |