学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 佐伯 順子 | 年度 | 2021年度 |
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タイトル | K-POPはなぜ世界に進出できたのか |
内容 | 近年、BTSやBLACKPINKなどを中心にK-POPが世界中で注目されている。本論文では、K-POPが誕生するまでの経緯と、インターネットの発達した現代で、いかにしてK-POPがグローバル化できたのかを、J-POPとの比較を交えて考察した。研究を進める中で、K-POPのグローバル化には2つの大きな理由があると私は考えた。1つがYouTubeやSNSによる多彩なプロモーションである。また、そのコンテンツは豊富、且つ無料でアクセス可能であり、多くの言語にも対応しているバリアフリーな環境が整えられていた。2つ目に自ら能動的に動くファン、「ファンダム」の存在である。彼らは国境を越えて協力し合い、ストリーミング活動やアーティストのサポートを行っている。また、現場でアイドルの写真を撮影し、SNS上で非公式に拡散する者も数多く存在する。K-POPでは、ファンダムの活動を厳しく規制するのではなく、自由に活動させることでプロモーターとしての役割を担わせているのだ。以上の理由から、K-POPは世界的に拡大することができたのだと考える。 |
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講評 | K-POPの世界戦略の特徴を、日韓のアイドル文化の比較の視点も含めて考察した。ビルボードのランキング、音楽市場の経済規模、K-POPファンのストリーミング活動、K-POP独自のプロモーションの実態という多角的な視点から、日々更新される現代のメディア環境におけるポピュラー音楽のあり方を、データによる実証性も担保して研究した点が評価できる。K-POPを通じた日韓の音楽交流についても論じ、デジタルネイティブの世代に訴求するK-POPの国境をこえる魅力の源泉を明らかにした本論文は、能動的なファン文化の実態を、豊富なオンライン上の画像事例も参照してグローバルな視点から論じた意味で、日韓のポピュラー・カルチャー研究の進展に寄与する成果をあげた。 |
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キーワード1 | K-POP |
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キーワード2 | YouTube |
キーワード3 | SNS |
キーワード4 | ファンダム |
キーワード5 |