卒業論文詳細

学科メディア学科 ゼミ教員名佐伯 順子 年度2021年度
タイトル日本ラグビー普及に向けての戦略
内容  本論文では、日本ラグビー普及に向けての戦略について考察し、メジャーなスポーツにしていくための方策について検討している。考察を行うにあたり、日本ラグビーの歴史を辿り、現在に至るまでのデータを集めた。その結果、ラグビーは過去に人々の間で話題になることがあったが、一度獲得した人気を維持することができず、低迷してしまう時期があることが判明した。これが、メジャーなスポーツになりきれない大きな要因と考え同じ失敗を繰り返さないための戦略について考察を進めた。
 私が導き出した戦略は、ファンはもちろん、人々にとってラグビーをより身近な存在にして行くことである。未だにラグビーに対するマイナスなイメージが残り、魅力が伝わっていないのが現状である。そこで、学校教育の場や、地域のイベントなどを通してラグビーに触れる機会を設けたり、選手らがSNSを通して、または直接的にファンの人たちと交流することで絆を深めて行くことが重要であると考えた。このような戦略を通じてラグビーを身近な存在にしていくことが、人気の維持に繋がり、日本ラグビーが普及して行くという結論に達している。
講評  ラグビーをメジャースポーツとマイナースポーツの中間的存在と位置づけ、日本社会において人気スポーツにするためにはいかなるメディア戦略が必要かを、ラグビーの歴史、他競技との比較、世界各国のラグビー人口の比較、スター選手のメディア露出といった多角的視点から検討した。ラグビーワールドカップ日本開催前後の取り組み、2022年1月からの新たなラグビーリーグの誕生など、最新の社会状況もふまえ、SNSを活用したファンとの信頼関係の構築や情報発信などを工夫し、ラグビー界の現状を改革することが必要であると提言した。多くのデータをもとに、国際比較の視点も含めて、スポーツ批評ではなく、スポーツ社会学的要素も含む実証研究としての成果をあげた点が高く評価できる。
キーワード1 ラグビーの歴史
キーワード2 マイナースポーツ
キーワード3 スター選手
キーワード4 ラグビーW杯
キーワード5 メディア