学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 佐伯 順子 | 年度 | 2021年度 |
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タイトル | 美白表現の今の在り方と今後の変化 ~新聞記事分析と化粧品プロモーションから明らかにする~ |
内容 | 企業が「美白」表現撤廃の動きをとっていることと、社会では美白需要があるということはパラドックスである。その中で「美白」表現は現在どのように変化しているのか、また今後どのように在るべきなのかについて論じている。新聞記事を利用した調査から、プロモーションとして使用される「美白」表現が、一部で廃止されていることが明らかになった。このことを踏まえてプロモーションの場で「美白」表現がどのように捉えられているのかを明らかにするために、日本市場における外資化粧品メーカーと日系化粧品メーカーの「美白」表現の比較とプロモーションの対象が海外市場か日本市場かで「美白」表現に違いがあるのかについて調査を行った。結果、日本・アジアとその他諸外国で「美白」表現の使用に違いがあることが判明した。またその理由は、人種差別が身近にあるかどうかという違いだと考えた。そして今後SDGsへの関心の高まりからも、「美白」表現撤廃を含む多様性への配慮は進めていくべきである。 |
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講評 | SDGsの影響をうけ、多様性が求められる社会の現状において、「美白」という理想が化粧品業界においていかに変化しているかを、関連する新聞記事調査と化粧品プロモーションの実態の調査から明らかにした。ケーススタディとして世界のBeauty企業トップ3社を選定し、「白」の理想化が歯では問題にならないが肌では問題化すること、エスニシティの問題が露骨に表面化しない傾向がある日本と海外では「美白」をめぐる認識に相違があること、同時に、「美白」という表現を控えて多様性に配慮するという意味で、日本の化粧品会社も企業価値の向上を心掛けていることを指摘した。最新の社会状況をふまえ、国際比較の視点もとり入れた国内外の化粧文化に関する意欲的研究であり、「美白」表現のメディア的後退は単なる言葉狩りではないと結論づけた本論文は、化粧社会学ともいうべき独自の成果をあげている。 |
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キーワード1 | 美白 |
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キーワード2 | SDGs |
キーワード3 | 多様性 |
キーワード4 | 海外 |
キーワード5 | 日本 |