| 内容 |
本論文は、「新聞広告がSNSで話題化する現象」をもとに、衰退しつつある新聞の価値や両者の関係性、今後の社会における可能性について論じたものである。
論文内では、事例を複数取り上げ、様々な視点から分析・考察を行っている。新聞社は既にSNSを視野にいれた広告展開を行っており、媒体のサイトや媒体資料にもその取り組みが明記されていることがわかった。また、毎年開催される新聞広告賞では、受賞作品の受賞理由内にSNSやインターネットでの話題化について触れられているものが数多くあり、ここ数年で急激な増加が見られる。さらに、話題化した事例についてSNSの投稿を分析すると、事例ごとの特徴や話題化に繋がった要因が明らかになった。新聞が信頼性の高いメディアであるためにSNSでの拡散がしやすいこと、新聞広告は企業がメッセージを発信しやすい媒体であること、紙媒体ならではの特徴である、手元に保存できる点が所有欲と拡散欲に繋がっていることが要因であると考察した。
このように新聞広告は新聞の特徴を生かしてSNSで話題化していることから、新聞は今後衰退するのではなく、新しいメディアと共存し価値を生み出していくと結論づけている。 |