卒業論文詳細

学科メディア学科 ゼミ教員名池田 謙一 年度2021年度
タイトル日本の若年女性のヘアスタイルにおける 意思決定の傾向とその変化
内容 『ファッションで社会学する』(藤田結子、成実弘至、辻泉編)の導入部分において、「かつて原宿や渋谷の街に集まる若者には、時代ごとに「カラス族」「裏原系」などの流行が観察されていたが、今日 「戦後のストリートファッション史上では初 めての「新しいファッションが登場しない」というむしろ新しい状況となっている」 渡辺 2016) と いわれている。21世紀は 、従来力を持っていたマスメディアの力が弱まり、インターネットの発展や SNS の台頭したことや、ファストファッションの普及などにより、 流行という ものが消えつつある時代、流行の力が弱まっている」(※要約)しかし、本当に流行は生まれなくなっているまたは生まれにくくなっているのだろうか。
確かに、カラス族や竹の子族に代表されるような仰々しい名前を付けて 、カテゴライズできるようなものは生まれにくいと言えるだろうが、それだけが流行ではない。流行は近年でも生まれ続けている。このことについて、独自アンケートから得たデータや、文献を基に検証していきたい。
講評 本年度の卒論は、例年以上にしっかりと書かれたものが多かった。先行研究の考察や歴史的な検討もよくできていた。インタビュー形式の論考もよくなされていた。
一方で、グループないし単独で実施したインターネット調査の分析は、まだまだ詳しくできるという印象を持った。調査実施の時期が遅くなり、十分な分析の時間が不足したものと考えられる。貴重なデータであるので、その点は惜しかったが、仮説の検証という目的は、それでも果たせていたように思われる。
キーワード1 トレンド
キーワード2 SNS
キーワード3 流行
キーワード4 ヘアスタイル
キーワード5 若者