内容 |
スポーツ庁が令和2年11?12月に実施したスポーツの「実施状況等に関する世論調査」によると、成人の週1日以上のスポーツ実施率は成人全体の59.9%であったという。この数値は、前年度と比較しても6.3%増加しており、また、すべての年代層で前年度を上回る結果であった。この背景として、コロナウイルスの流行によるライフスタイルや労働環境の変化が挙げられる。また、同調査によれば、スポーツの価値について、「大切」「まぁ大切」と回答している者は合わせて74.9%となっており、社会的にもスポーツの価値の認識や、スポーツ実施の風潮が広まっている。本レポートでは、このようにスポーツが普及している現代においてもなお、「マイナースポーツ」として扱われているスポーツをメジャー化する方法の検討によって、より多くのスポーツの普及と国民の健康増進を進めることができるのではないかと考えた内容を示していく。マイナースポーツのメジャー化することで、選ぶことができるスポーツの幅が広がり、今まではスポーツに興味がなかった人でも興味を持つことができるスポーツを発見する可能性が高まる。結果として、多くの人がやりたいスポーツをすることが可能となり、国民全員がスポーツを習慣として行うことによる国民皆アスリート化がなされる。しかし、マイナースポーツのメジャー化といっても簡単なものではなく、そこにはメディアの力が不可欠であると考える。そこで、本レポートではマイナースポーツの中でも、私自身が高校時代より続けており、馴染みがある「ロウイング(ボート競技)」について例に挙げ、マイナースポーツのメジャー化について論じていきたい。 |